要 約 |
| ・環境産業の振興は近年、我が国の資源制約や環境制約に対する課題を解決する取り組みの一つとして益々重要度が増している。 |
| ・我が国をとりまく国際競争力は、自動車産業及び半導体産業の牽引により支えられているが、両産業における競争環境はアジア諸国からの追随を受け、激化している。 |
| ・我が国は、「原料」の大消費国でありながら自給率が極めて低い。 |
| ・こういった状況下で、産業における競争力は技術力が同等であれば原料を制する国が圧倒的に有利になるものであり、島国である我が国のマテリアルセキュリティーについて注力していくことが必要である。 |
| ・こうした背景から、自動車産業及び半導体産業の共通的なキーマテリアルである「非鉄金属」に係る産業に着目したプランが必要である。 |
| ・一方、非鉄金属は、製錬、加工、リサイクルそして製錬と一巡する循環型の素材であり、これを一体的に捉えた循環型社会対応産業の振興が今後展開されるべきである。 |
| ・非鉄金属関連産業においては東北地域の供給体制は特筆すべきものであり、マテリアルの生産及びリサイクルにおける我が国にとって国内随一の欠かすことの出来ない地域である。 |
| ・これらの地域特性と時代背景を受け、業界及び関係者によるワーキンググループによって、東北地域における非鉄金属に関連する産業のそれぞれの分野における具体的な取り組み案を検討し、川上から川下を一体的に包括し、一定の方向性を共有できるプラン「東北非鉄振興プラン」を策定した。 |
| ・大きな方向性としては、「高度な非鉄製造業の創出」、「地域産学による非鉄関連情報の共有化」、「次世代リサイクルシステム等の確立」に向けた取組を行い、東北地域を非鉄のスーパーリサイクルプロダクトエリアを目指すものとする。 |
| ・なお、東北非鉄振興プランは、東北地域クラスター形成戦略懇談会(事務局 東北経済産業局、東北経済連合会、日本政策投資銀行東北支店)が発表した「TOHOKUものづくりコリドー」における「MEMS技術分野」「半導体製造装置関連分野」「光産業分野」「医歯工連携・健康福祉分野」「自動車関連部材等分野」の5技術・産業分野を「非鉄金属リサイクル分野」「IT分野」の2技術・産業分野が支え、「北上川流域地域」「広域仙台地域」「山形・米沢地域」「広域郡山地域」を核としてクラスターを形成するという計画の実行にあたり、「非鉄金属リサイクル分野」の具体的取り組みのアクションプランとしての位置付けでもある。 |
| ・プランにおける直近の取り組みとしては、「高品質ダイカスト技術の開発支援」、「金属溶湯からの不純物除去の研究調査事業」、「次世代デジタル家電からのレアメタル回収事業の試行」、「製錬所におけるめっきスラッジからの金属回収事業の検討会の設置」及び「関連企業誘致の研究会の設置」等とする。 |