平成1 6年度
 
東北地域におけるIT・ベンチャー企業の
市場参入促進調査報告書

 

平成17年3月 東北経済産業局

調査に当たって


 当局においては、市場における公正な競争環境の整備を図るため「東北地域におけるIT・ベンチャー企業の市場参入促進調査」を実施しましたが、この度、下記(概要書等)のとおり取りまとまりましたので、お知らせいたします。

 本調査においては、東北地域におけるIT企業やベンチャー企業の振興に焦点を当て、公正な競争を阻害しているとみられる現在の取引慣行等を調査するため、受注側となるIT・ベンチャー企業等と発注側となる東北の地方自治体の双方からのアンケート調査やヒアリング調査を実施しました。

また、地元中小企業への発注を促進している先進事例について調査するなどして、地元中小IT・ベンチャー企業の受注機会を増加させるため、自治体側における発注方法等の改善策や、企業側の受注体制整備策等について取りまとめたものです。

目次


1.本報告書・概要 PDF形式 32KB

2.本報告書・本編 PDF形式 820KB

3.資料編
(1)アンケート調査票
 @自治体へのアンケート調査票 PDF形式 25.1KB
 A中小ベンチャー企業へのアンケート調査票 12PDF形式
 B中小IT企業へのアンケート調査票 21PDF形式
(2)アンケート調査集計結果表
 @自治体へのアンケート調査集計結果表 91PDF形式
 A中小ベンチャー企業へのアンケート調査集計結果表 48PDF形式
 B中小IT企業へのアンケート調査集計結果表 91PDF形式
(3)自治体・IT・ベンチャー企業ヒアリング調査結果の概要 34PDF形式

4.IT調達に係る先進事例 
(1)自治体(発注側)における地元中小企業の参入促進策
 @秋田県美郷町(ITコーディネータ活用で町村合併に伴うシステムを統合)971PDF形式
 A長崎県(CIO・情報統括責任者を設置し、オープンソース採用で小分け発注1,595PDF形式 
 B北海道(公的発注を通じて中小IT企業の技術革新を加速)774PDF形式
 
(2)中小企業(受注側)の調達体制改善策
 @会津IT産業協同組合(組合に会津大IT人材活用し産学連携で地域外でも活動1,588PDF形式
 A潟nイパーソリューション(IT25社が連携、共同で受注増加と人材育成)801PDF形式
 

調査の目的と概要

1.調査の目的

 市場における競争環境適正化の推進と、東北地域における地元(本社が東北にある企業)の中小ベンチャー企業(以下単にベンチャー企業という)、中小IT企業(主として情報サービス業、以下単にIT企業という)の受注機会の増大を図るため、東北の地方自治体及び民間におけるIT企業・ベンチャー企業からのサービスや製品の調達実態を調査し、また、有効な対策を講じている国内市町村等の先進調達事例等を調査した上で、公正競争入札等への参加機会の増加のための有効な対策を検討して取りまとめ、事業者、自治体等に普及させることを目的に、その結果をPRする事業を実施する。

2.調査方法

 アンケート調査、ヒアリング調査、既存文献資料調査を実施した。アンケート調査、ヒアリング調査は東北6県の自治体、ベンチャー企業・IT企業を対象とし、市場参入における調達の現状について調査を実施した。
(@アンケート調査回答数:自治体226、IT企業99社、ベンチャー企業80社、Aヒアリング調査:自治体8、IT・ベンチャー19企業)

 

国、地方自治体における調達制度

 

 公共調達制度は、国・地方公共団体のいずれにおいても、制度上は、価格を評価基準とした一般競争入札が原則とされ、一定の場合に指名競争入札または随意契約を行うことができることとされている。
原則として公共調達の評価基準である「一般競争入札」を実施することで、透明性・公平性の面で適切な価格競争が行われる一方で、安値入札などが行われ、企業の弱体化を招いている部分がある。また、最低制限価格制度や低入札価格調査制度を活用するなどの取り組みが進められているが、まだ一部に限定されているなどの課題も存在している。
 

東北の自治体における調達(役務、物品)の現状と問題点



1.発注方法

 競争入札参加資格審査制度の実施は、約6割の自治体で「既に実施している」との回答でり、実施て いる自治体の約6割が国土交通省採用の「統一様式を使用している」と回答している。
総合評価落札方式、ライフサイクルコストベース、最低制限価格設定を採用している自治体は少数にとどまった。

2.地元企業への受注機会の増加に対する配慮

 地元企業への配慮として優先的な発注の取り組みをしている自治体は、「既に実施している」と「一部実施している」を合わせ、全体の約半数を占めた。アンケートやヒアリング調査の結果からは、地方自治体ができるだけ地元企業に配慮しようとしている姿勢がうかがえた。

一方、民間企業からのアンケート調査結果では、自治体調達市場への参入に当たり障壁を感じている企業の割合は、ベンチャー企業が52%(民・民間では26%)、IT企業が54%(民・民間では25%)と民間企業同士の取引より参入障壁が多いという結果となっている。

 

3.市町村合併に伴う新システム導入等のIT調達予定

 自治体が基幹業務系システムの発注(予定)先としては、4割強が「大手企業」、4割弱が「地元中堅企業」を挙げており、発注方法としては、「現システム開発業者へ随意契約発注(予定)」が半分を占める状況となった。

 各課個別システムの発注先については、基幹業務系システムに連動する部分が多いため、基幹業務系システムを受注した大手企業・地元中堅企業への随意契約が見受けられた。

 

4.IT活用状況とIT調達体制

情報システム担当者へのITスキルアップ教育は6割弱が「ほとんど行なっていない」という状況にあり、発注仕様書を作成できるレベルまでの教育を行なっているところは極少数にとどまった。

5.自治体における地元企業からの調達に係る問題点
(1)実績重視の企業選定 受注実績等の企業選定(競争入札参加資格制度の審査基準の採用)により地元中小企業の新規参入が制限されていること

(2)新しい制度の普及・導入

 大半の自治体が維持管理コストなども含めた総合評価落札方式、ライフサイクルコストベース等の比較的新しい制度の採用が遅れ、大手企業に比べ中小企業に不利に働きやすい価格競争のみで受注企業を決定していること

 

(3)外部資源の有効活用

 自治体情報発注担当者が、専門的な知識が要求されるIT分野の技術進歩に対応できておらず、これを補うための専門家等の外部資源の活用も未整備であること


(4)戦略的連携への対応
 中小企業の受注強化のための共同事業等の積極的な連携による育成策の検討・導入が不足していること

(5)その他、自治体から聞かれた意見

 IT関連業務の発注に際し、工事の発注時と同様の債務履行保証制度や中間払い制度等がないこと

 

  

東北の地元企業の取引実態、市場への参入障壁(課題)

 

1.中小ベンチャー企業からみた新規市場への参入障壁(課題)

(1)中小ベンチャー企業の取引実態

自治体の調達にあたり、指名競争入札が一般的に行われているが、実際の受注回数としては随意契約が多く、また、中小企業では公的部門が提示する条件等で参入障壁を感じている項目は、取引実績や企業規模との回答が多く挙げられているなど、新規参入の難しさ、制限がうかがわれた。

(2)他の民間企業(大手企業等)との調達について 民間企業(大手企業等)の調達については、7割強が「参入障壁を感じていない」との回答だった。自治体に比べ民間企業同士の取引については、参入障壁はあまり感じていないことが分かった。
 なお、民間企業との取引においても、公的機関への納入や採用の実績が評価の対象となる傾向が見受けられた。

(3)中小ベンチャー企業の調達における課題

 @調達側の最低制限価格制度、ライフサイクルコストベース、総合評価落札方式等の有効活用を通じ、参入障壁を少なくする取り組みが必要

 A製品、技術開発の努力やトータル的なサービスの充実などが必要

 B営業マンやセールスエンジニア等の人材養成が必要

2.東北のIT企業の取引実態と市場への参入障壁(課題)

(1)地元中小IT企業の取引実態

  自治体の調達にあたり、「随意契約」での契約回数が極端に多かった。これは、各企業が平均的に「随意契約」の本数が多かったわけではなく、特定企業による「随意契約」が多かったためである。資本金が10億円以上の企業に関しては、一般・指名競争入札への参加回数はなく、全て随意契約となっている。また、入札制度別にみても、大手・中堅企業の受注率が高く、中小企業は受注率も少なく、参加資格による影響からか、参加回数も少ない結果となった。

 

(2)民間・大手企業等のIT調達市場への参入障壁

  自治体に比べ、他の民間企業(大手企業等)との調達にはあまり参入障壁を感じていないことがわかった。参入障壁を感じているところの要因としては、「大手企業優遇」や「発注先の固定化」などの回答が挙げられた。

(3)地元中小IT企業が抱える問題点

地元IT企業の中には、基本的な営業活動を積極的に行わないところも多くリスクは生じるが元請となってノウハウを蓄積し、自立的に成長しようとする意識が低いのではないかとの疑問が生じる。現在の下請構造への慣れが自立的成長の壁となっている一面があり、地元IT企業が抱える問題となっている。

(4)東北の中小IT企業における市場への参入障壁(問題点・課題のまとめ)

自治体の基幹業務系システムは、大手企業の主導型で進められてきた経緯があり、その後の維持・更新等業務も、当初受注した大手企業やその系列企業が随意契約により継続して受注しているなどの慣例化もみられる。このような問題を筆頭に、アンケート調査では「自治体のIT発注慣行による参入障壁」の内容について、地元IT企業が改善を求めている点を列挙する。

  @大手企業や中堅企業優遇の随意契約発注が慣行となっており、この特定業者への偏りが、自治体が重要視している元請となっての実績を作れないこと

  A自治体が提示する仕様書にも、特定企業への偏りがみられることから公平性の確保を求めていること

  Bプロポーザル方式による提案書の提出期限や見積書の提出期限が、通常の積算に必要とする業務を行うには短すぎる期間で設定されることが多い状況にあること

  C中小IT企業の資金調達面の脆弱さにより元請となりづらいこと

自治体は地元企業育成志向も強くみられるが、地元企業は自治体のIT発注に対し各種の参入障壁を感じている状況にあり、こうした問題点への早期の対応が望まれている。

 

地元企業の受注機会の増加につながる先進的な取り組み事例

 

1.自治体における地元企業への優先発注事例

(1)地元ベンチャー企業等への優先発注事例

<事例1> 佐賀県 

県内の中小企業が開発した新しい製品等を県が試験的に発注し、また、使用後は当該製品等の有用性を評価し、官公庁での実績を作ることで販路開拓を支援する「トライアル発注制度」を平成15年度から実施している。

 

(2)IT調達に係る先進事例

<事例1> 秋田県美郷町 

秋田県美郷町(平成16年11月に2町1村が合併)では、ITコーディネータを活用し、町村合併システムをスムーズに統合。新システム構築後5年間の維持経費も含め低減させることができる総合評価落札方式を採用し、全体のプロジェクトマネージャー業務を地元のITコーディネータ(ITの専門家)に発注して、大手ベンダーや地元IT企業に、経費を節減しながら、民間企業のIT調達手法で低コスト・高品質の行政システムを構築している。

 

<事例2> 長崎県 

自治体の基幹業務系システムは、大手ベンダー等の企業が受託しているケースが多いが、長崎県では民間の情報総括責任者(CIO)を置き、オープンソースを採用することで、ブラックボックスになりがちな自治体の基幹業務系システムの仕様をオープンにし、「小分け発注」により地元中小IT企業育成すると同時にコスト削減を実現している。長崎発の「オープンソースによる小分け発注」は、日本のソフト産業の新たな波を創り出す試みとなっている。

 

<事例3> 北海道 

北海道では、地元中小企業の連携と受注機会の拡大・技術力の向上を図るため、参加要件を工夫した公的発注を通じて中小企業の技術革新を加速させる「IT産業チャレンジモデル推進事業」を平成14年度から実施している。14年度は、競争に参加する地元中小企業に過去の自治体からの受注実績を要件とせず、また、コンソーシアムによる参加を認め企画提案力を競わせる公募型プロポーザル方式による発注を行うことの有効性を検証するため実証事業を実施し、これを踏まえ指針や運用マニュアルを策定して庁内に周知した。15年度も実践事業等を通じその普及に努め、16年度以降は、通常の事業実施の場において、指針に基づいたIT発注の実施と啓蒙普及に務めている。

 

<事例4> 岐阜県 

   岐阜県では、県が行なう大規模な情報システムの調達について「公募提案型システム選定方式」と「加算方式による総合評価落札方式」を併用して受注業者を決定しており、価格のみではなく提案企業の技術力等についても評価する制度を運用している。また、大手企業と県内の中小ベンチャー企業とのジョイント・ベンチャー方式を推進しており、総合評価における評価項目の中でジョイント・ベンチャー方式での提案を加点する手法の採用により、地元中小企業の受注実績が多くあがっている。従来の入札方式に比べ提案企業の負担が大きくなるものの、提案企業の規模等にとらわれず、コストパフォーマンスに優れたシステムを選定することが可能となった。

 

2.民間の中小IT企業における受注増加のための先進事例

<事例1> 会津IT産業協同組合 

会津IT産業協同組合は、会津地域の地元企業が独自の技術をもちながらも脆弱な経営基盤、小さいマーケット、地域的な劣勢を理由に飛躍のチャンスを活かしきれていない現状を打破するため、コンピュータ理工学に特化した福島県立会津大学がIT産業の基盤になり、地元企業と会津大学卒業生を中心とした若い地元ベンチャー企業とが団結して平成15年に設立された。

これまで各組合員企業は、その企業規模・リソースに合った案件しか受注できなかったが、現在は組合組織のメリットを最大限に活かし、大手企業とも競争できる強みを持ち、会津の地域にこだわらないグローバルな活動も行っており、各組合員企業は受注獲得と人材育成に全力を注いでいる。

<事例2> 株式会社ハイパーソリューション
 

潟pイパーソリューションは、共同受注を行いながら参加企業の人材育成を図るため平成13年10月に設立された企業であり、現在、出資会社が20社まで広がり、プラス5社の技術提携を得て、どの大手ベンダーとも連携を図ることができるという強みを生かし、中小IT企業単独では受注困難な物件でも、各社が人材・技術力等のリソースを出し合い、コア企業を置かず各社対等な立場で役員会での意思決定による運営を行いながら、先端的な仕事を受注し、自立できる体制を目指している。

3.海外の先進事例

<事例1> 韓国 

 政府調達参加資格の申請・登録を一度行うだけで、政府・自治体等ほぼすべての公共機関の入札に参加することができる政府電子調達システムを運用している。

 

<事例2> 米国−メリーランド州 

 メリーランド州政府の様々な調達案件への入札から、発注の確定と最終的な購買事務手続きをオンライン上で、短時間で処理を行っている。また、調達案件が公示されると同時に、電子メール等で速報的に通知するサービスも提供している。

 

東北におけるIT・ベンチャー企業の市場参入促進策について

 

1.自治体発注側における地元中小企業の参入促進策

(1)競争入札参加資格審査制度の柔軟な運用

 現在の競争入札参加資格審査制度は外形的要素による審査が中心となっているため、企業規模や受注実績等で大手・中堅企業より劣っている中小企業の参入機会が制限されている面がみられる。民・民取引における受注実績やISO等の認証取得状況等を評価対象として加えるなど、外形的要素のみを判断基準としない柔軟な運用を行うことが必要である。

(2)落札者決定方法の見直し

 自治体では、価格競争のみで請負業者を決定しているところが大半を占めており、安値入札(ダンピング)防止の取り組みが遅れている状況にあるため、公正な価格競争を図る策として、「総合評価落札方式」や「ライフサイクルコストベース」、「最低制限価格」を採用するなど、効果的な発注方法の検討が必要である。

(3)「トライアル発注制度」等の地元中小企業の普及

 県内の中小企業が開発した新しい製品等を県が試験的に調達し、その上で当該製品等の有用性、市場性等を評価し、自治体での実績を作ることで販路開拓や受注機会の拡大を支援している制度であり、このような新しい取り組み事例の周知と普及が必要である。

(4)BUYベンチャー東北運動のさらなる推進

 東北経済産業局では平成16年度から、東北経済連合会、東北各県、仙台市と協力して「BUYベンチャー東北運動」を展開している。これは国や地方自治体、地元の有力企業等が、東北地域の中小ベンチャー企業等が開発した優れた商品やサービスを、積極的に調達し販路開拓を支援する取り組みである。平成16年度は、ベンチャー企業等が開発した製品等を紹介するカタログやホームページの作成、ベンチャー企業と買い手とを結びつけるためのマッチング事業などを実施し成果をあげつつある。

今後この運動を、さらに地方の自治体にも広めていく必要がある。

(5)地方自治法の有効活用

 平成16年5月26日に公布された「地方自治法の一部を改正する法律(平成16年法律第57号。)」は、地方自治体の随意契約の範囲を広げるものであり、地元中小ベンチャー企業育成のための戦略的な調達を可能にすることから、この法改正を有効に活用することで、中小ベンチャー企業の参入障壁が大きく改善される可能性がある。この制度を活用するためには、地方自治体が予め認定基準を策定する必要があり、「BUYベンチャー東北運動」などを通じて地方自治体の認定基準づくりを支援する必要がある。

(6)ジョイント・ベンチャー型発注による地元中小企業の新規参入支援

 地元中小企業が大手企業や地元中堅企業とジョイント・ベンチャーを組み、その一構成員として受注できれば、資金調達を始め、行政事務処理方法や技術面でのノウハウを蓄積することができる。また、自治体に対する「受注実績」ができることにより、下請脱却、新規参入の促進が図られるため、地元中小企業の新規参入支援策が必要である。

(7)IT発注に係る改善策 ・・・ 債務履行保証制度、中間払い制度等の導入

 建設工事等に契約締結時において、請負業者が請負契約を履行しない場合に保証人が保証債務を履行する制度や中間払い制度が確立されているが、IT関連業務では同様に使い勝手のよい制度がない状況にあるため、債務履行保証制度や中間払い制度等の採用、整備、拡充を検討する必要がある。

(8)IT発注に係る改善策 … 外部専門家の活用、分割発注

 ITの利活用がより高度化・専門化するなかで、自治体独自では発注仕様書の作成が困難な状況にあり、ITコーディネータやCIO(情報統括責任者)などの外部専門家を活用することで、様々な面でのアドバイス等を通じ、業務の効率化と職員のスキルアップを図ることや、先進事例にみられるように、システムの分割発注やオープンソース化などによる地元企業の参入機会の拡大策の導入について検討する必要がある。

2.中小企業受注側の調達における改善策

(1)営業人材の育成による営業力の強化

 営業の努力なしには自社の知名度を上げ、販路拡大につなげることは不可能であるため、今後はセールスエンジニアや営業人材の育成についても力を入れて取り組む必要があると思われる。

(2)中小企業の相互連携による強みの発揮・弱みの補完体制の整備

 経営基盤の脆弱な中小企業は、一社単独で大手・中堅企業と競争して受注を獲得するには、何らかの強みがなければ難しい状況にある。これを補うために、ジョイント・ベンチャーやコンソーシアムの形成、協同組合の設立等、他企業と連携し、参加企業等の強みを出し合い、弱みは相互に補完し合うことが有効な戦略として挙げられる。

(3)地元中小IT企業の下請体質からの脱却を目指した経営志向への転換

 地元中小IT企業が自治体から受注するために必須となる営業活動、企業PRを積極的に行わないなど下請慣れした一面がみられ、リスクは生じるが元請となってノウハウを蓄積し、それぞれが競争力を身につけて販路の拡大を志向する自立的成長が必要である。

 

         (調査関係課) 地域経済部 地域経済課

産業支援課

情報・製造産業課

お問い合わせ先

 

東北経済産業局地域経済部
情報・製造産業課  

鈴木
 直通電話 022-215-7236

FAX  022-223-2658

 


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