平成16年3月

1.調査趣旨について

 自動車関連産業は、自動車組立メーカーを頂点に部品産業や基盤的技術産業のみならず、これに関連した一般機械、電気機械・情報通信機器、電子部品およびサービス産業まで、広い裾野を持っており、我が国経済の発展に大きく寄与しております。また、自動車組立工場を中心に、豊田市に代表される名古屋周辺地域をはじめとした自動車コンプレックスが形成され、集積の外部性を発揮してきております。近年は、「すり合わせ型」の代表である自動車産業においても、一部の部品ではモジュール化が進展するなど、全世界的な最適生産によるコスト意識が浸透し、脱系列化といった変化が現れているところです。

 東北地域は、1970年代以降、東京およびその周辺部に広がる既存産業集積の外延化などによって、電気機械・情報通信機器、電子部品および精密機械を中心に立地が進み、これに関連した地域企業の創業を併せて、緩やかな産業集積が進展してきております。

 このなかで、自動車関連産業は、1990年トヨタ系列の関東自動車工業滑竡闕H場が東北地域初の自動車組立一貫工場として立地したことや、いくつかの自動車部品メーカーが国内の生産拠点として強化したことなどから、近年、地域経済における重要性を高めており、今後、東北地域で多様なネットワーク形成による発展が期待できるところです。

 しかし、東北地域は、自動車コンプレックスのような近接した関連産業の稠密な集積になっておらず、他地域に依存した産業構造になっています。こうしたことから、東北地域では、自動車組立工場は他地域から部品を調達する割合が大きく、一方、自動車部品製造企業は、その製品を自動車産業の集積地域などへ移出する割合が大きく、これが、輸送コストや生産性に加えて近接したものづくり現場での外部経済性を享受し難いといった環境を強いられる要因となっているところです。

 近年、自動車製造においても、事故防止のための自動制御システム、ハイブリッドカーや燃料電池車の開発等、IT化、電子技術の活用が進んでおり、ネットワークなどの地域システムや社会的技術基盤のさらなる整備によって、東北地域に集積する電気・情報通信機器・電子部品、精密機械とその関連産業の生産力と技術を発揮できる可能性は高いものと考えられます。

  こうした背景において、東北経済産業局では、東北地域における自動車関連産業の現状と課題、社会的資本整備の状況を把握しながら、今後東北地域において、実現可能な自動車産業のネットワーク型集積の検討等を行ったところです。


2.報告書ダウンロード(PDF形式)

はじめに(22KB)

調査フロー(99KB)

1.我が国の自動車関連産業の動向(347KB)
 
(1)我が国経済における自動車関連産業の位置づけ
 
(2)生産台数等の推移
 
(3)自動車関連産業を取り巻く環境の変化

2.東北地域における自動車関連産業の集積の現状等(93KB)
 
(1)東北地域内における集積の状況
 
(2)全国的な位置づけ(他地域との比較)

3.東北地域における自動車関連産業集積に関する仮説の構築(151KB)
 
(1)東海地域における自動車産業集積のイメージ
 
(2)東北地域における自動車関連集積のイメージ
 
(3)仮説と検証事項の想定

4.アンケート・インタビュー調査による仮説の検証(366KB)
 
(1)調査実施概要
 
(2)域外に開かれた広域連携型の集積に関する検証
 
(3)多様性を持った集積に関する検証
 
(4)検証過程から導かれる東北地域の課題 

5.課題解決にあたっての方策(304KB)
 
(1)物流ハードインフラにおける対応
 
(2)ソフトインフラにおける対応 

6.自動車関連産業の集積形成による地域経済への波及効果推計(104KB)

 7.むすび(18KB)

 
参考資料(989KB)


3.問い合わせ先

        東北経済産業局 企画・情報システム室
    
TEL 022−263−1111(内線5541〜5542)

                                                                                                  


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