秋田県 秋田杉桶樽の製法や工程について

製造工程

丸太から柾目板、板目板、の榑(短冊状の小幅の板)を作り、榑に外銑、内銑をかけて外形を整えます。
輪状に榑立てしたものに、たがをかけ、底や蓋をつけ、木地をみがいて、合成樹脂塗料、柿渋などで仕上げます。製造工程は6工程に大別されます。
木取り
天然杉の丸太を中心からミカン状に割り、ナタで木片(くれ)を作り、90〜100日間、自然乾燥させ、さらに30日間、人口乾燥させる。
銑(せん)かけ
「ウマ」と呼ばれる作業台にまたがり、銑という両手持ちの刃物で木片を寸法にあわせて削っていく。

正直突き
正直(しょうじき)という大きなかんなで木片を削り、「けがた」という手製の定規でアールと角度を正確に測り整える。
手割りの木片は、一枚一枚幅が違うが、17枚〜18枚でピタリと桶の形になるように仕上げる。
くれ仕立て
仮たがをはめて桶の形を整える。
かんな仕上げ
両足を桶で回しながら外丸かんなで内側を削る。
罫引き(けひき)を使い、底板を入れるための溝を入れる。
台に掛けて外側を内丸かんなで削る。
たがかけ・底入れ
たがは真竹と呼ばれる竹が良い。竹は丁寧に削り、表面なめらかに仕上げる。
たがをはめ、底板を入れて、当て木を添えて木づちでたがを打ち込み入念に締めていく。
完成
全体がやさしい曲線で仕上がっている。
食卓がテーブルと椅子に代わった現代の生活様式に合わせ、おひつの高さも低くなってきた。
ふたは2、3重にして保温性を高めている。

技術・技法

  1. 榑の木取りは、次の技術又は技法によること。
    1. 「寸甫割り」は、割り楔を用いて丸太の末口から割ること。
    2. 「巾割り」及び「小割り」は、「目切れ」のないように行うこと。
    3. 荒削りした後、充分に乾燥させること。
    4. 「罫形」及び「正直台」を用いて「正直突き」をすること。
  2. たが作りは、次のいずれかによること。
    1. 竹たがにあっては、次の技術又は技法によること。
       たがに使用する竹は、「寒切竹」とし、「竹磨き」は、「甘肌」部分を残すこと。
       「身仕上げ」及び面取りをすること。
       たが編みは、「ねじり編み」又は「ぐみ編み」とし、巻数は、5巻き以上とすること。
    2. 銅たが及び真鍮たがにあっては、「重ね継手」又は「組み込み継手」によること。
  3. 組み立て仕上げは、次の技術又は技法によること。
    1. 使用する榑は、「赤身」、「白肌」又は「甲付き」とすること。
    2. 榑立てに補助釘を使用する場合には、竹釘を用いること。
    3. 「外目鉋」、「胴かけ銑」又は「丸鉋」を用いて「外丸」を仕上げ、「内目鉋」又は「丸鉋」を用いて「内丸」を仕上げること。
    4. たがは、固定蓋があるものにあっては、4本以上、ないものにあっては、1本以上かけること。
    5. 木口の仕上げ削り及び面取りをし、たがを磨くこと。
  4. 仕上げに塗り等をする場合には、「ろう拭き」、柿渋仕上げ又は「溜塗り」によること。

原材料

  1. 木地は、スギとすること。
  2. たがの素材は、マダケ、銅又は真鍮とすること。
  3. 漆は、天然漆とすること。

産地組合の概要

◇組合名 秋田杉桶樽協会
◇所在地 〒017-0012 秋田県大館市釈迦内字土肥17−3
◇TEL 0186-48-4153
◇FAX 0186-48-6877
◇ホームページ http://www.chuokai-akita.or.jp/oketaru/
◇企業数  − 
◇従事者数  − 
◇年間生産額  − 
◇伝統工芸士 4名
◇主な製品 おひつ、すし飯切り、花器、湯桶、水桶、漬物桶、祝樽、銚子樽、酒樽、風呂桶 など