青森県 津軽塗の製法や工程について

製造工程

 津軽塗が産業として形を整えたのは、明治初頭で、藩政下に積み重ねられた、伝統技術を土台に産業化の糸口が開かれました。その後も多くの工人たちが創意工夫を凝らし、技術を磨き今日の津軽塗を築き上げてきました。装飾性にこだわった津軽塗のそれぞれの塗りのパターンを紹介します。



 生活環境の洋風化、価値観の多様化している中にあって生活に潤いを与える道具としての工芸品が見直されてきています。
発想の転換が各方面から要求されているだけに、心の充足感を与える感性ある「モノ」づくりが必要で、デザイン、機能を含めた新たなクラフトのあり方が問われている事を痛感しています。
クラフトの世界が可能性に満ちあふれている事を理解しながら、伝統的な技術、技法の研さんに裏付けされた物づくりをベースとしながら使い易さ、適正価格、堅牢性、機能美、様式美、遊び心等を備えた製品を追求しながら生活に「用と美」を浸透させる事で「暮らしの要求」に応えるべきだと考えています。

技術・技法

  1. 下地は、木地に直接生漆を塗付し、「布着せ」をした後、生漆に地の粉、米のり又は砥の粉を混ぜ合わせたものを繰り返し塗付することにより「本堅地造り」をすること。

  2. 塗漆は、次のいずれかによること。
    1. 唐塗にあっては、次の技術又は技法によること。

    2.  「仕掛べら」を用いて精製黒漆を置き、多種の精製彩漆を用いて「塗り分け」をすること。
       「妻塗」をし、精製透漆を塗付した後、「大清水砥石」等を用いて「研ぎ出し」をすること。
       「ろいろ仕上げ」をすること。
    3. ななこ塗にあっては、次の技術又は技法によること。

    4.  中塗及び中塗研ぎをした後、精製彩漆又は精製黒漆を塗付し、菜種を蒔くこと。
       菜種を除去し、精製彩漆を塗付した後、「大清水砥石」等を用いて「研ぎ出し」をすること。
       「ろいろ仕上げ」をすること。
    5. 錦塗にあっては、次の技術又は技法によること。

    6.  中塗及び中塗研ぎをした後、赤色及び黄色の精製彩漆を「種漆塗」し、菜種を蒔くこと。
       菜種を除去した後、「大清水砥石」等を用いて、「研ぎ」をすること。
       精製黒漆を用いて唐草及び紗綾形を描いた後、緑色の精製彩漆を用いて雲形等を描くこと。
       精製彩漆を塗付し、朱にすず粉を混ぜ合わせた「色粉」を蒔くこと。
       「ろいろ仕上げ」をすること。
    7. 紋紗塗にあっては、次の技術又は技法によること。

    8.  中塗及び中塗研ぎをし、「模様描き」をした後、精製透漆を塗付し、もみがら炭粉又は研炭粉を蒔くこと。
       「ろいろ仕上げ」をすること。

原材料

  1. 漆は天然漆とすること。
  2. 木地は、ヒバ、ホオ、カツラ若しくはケヤキ又はこれらと同等の材質を有する用材とすること。

産地組合の概要

◇組合名 青森県漆器協同組合連合会
◇所在地 〒036-8061 青森県弘前市大字神田2-4-6
◇TEL 0172-35-3629
◇FAX 0172-35-3629
◇ホームページ http://www.tsugarunuri.org/
◇企業数 126社
◇従事者数 185人
◇年間生産額 約3億9千万円(推計)
◇伝統工芸士 24名
◇主な製品 座卓、花器、飲什器、箸 他