福島県 大堀相馬焼

福島県 大堀相馬焼

産地

福島県 浪江町

歴史

 大堀相馬焼は今から約300年の昔、浪江町大堀(旧大堀村)を中心として発達した焼物で、諸窯を支えてきたのは、陶技を修得した土地の農民や給人、新天地を求めて異郷からやって来た先進地の職人でした。相馬藩はこれを藩の特産物にしようと着目、元禄10年(1697年)には「瀬戸物師他領土へ出ることべからず」という布令を出して他領土への技術流出の防護に乗り出し、また、享保18年(1733年)には「今後下り瀬戸物を仕入商売してはならない。地元産の瀬戸物を主に使用するように」という地場産品愛用運動を布令して、藩による瀬戸物の買い入れと、一手販売をするようになりました。窯元も次第に隣村へと普及して、江戸末期には120戸の窯元を持つ東北随一の産地となりました。
明治期に入ると他産業への転化も相次ぎ窯ぶ家は激減、その後戦争による打撃も大きく、現在は20軒の窯元によって伝統の火を燃やし続けています。

特徴

 大堀相馬焼は江戸中期の元禄3年(1690年)に開窯し、相馬藩の保護育成のもと窯元が300年の伝統を引継ぐ手造り品です。
 主製品は、青磁釉による青ひびといわれひび割が器全体に広がった地模様となり素朴な味わいのある製品です。
 青磁釉の外に、灰釉、あめ釉、白流釉等も使用し、日用品として厚く丈夫な製品です。
 浪江町美森に埋蔵する陶土をろくろで手造りによって形成し、仕上げ後、陰干しにより完全乾燥した後素焼きします。そこに特有の「走り駒」の絵を描き、釉薬を掛けて本焼焼成します。また、独特の「二重焼」は、お湯が冷めにくく、熱いお湯を入れても持つことができます。

産地PR・最近の取り組み、課題など

 自然に囲まれた大堀の里にある「陶芸の杜おおぼり(当組合HPにて紹介)」には20窯元の作品を展示販売しております。
 高瀬川渓谷の四季折々に移ろう景色を愛でながら、陶芸制作やお買い物をお楽しみ下さい。

指定年月日

昭和53年2月6日