福島県 奥会津編み組細工

福島県 奥会津編み組細工

産地

福島県 三島町

歴史

 奥会津地方は、全国でも有数の豪雪地帯であり、雪国特有の生活文化が育まれてきました。奥会津編み組細工も雪国だからこそ継承されてきたものです。
その原形は、会津農書写本(1748年著)や東遊雑記(1788年著)、伊南伊北谷四ヶ組風俗帳(1807年著)に記録されており、元来農作業や山仕事、日常の生活に用いる籠や笊として作られてきたものです。
雪に閉ざされる冬の間の仕事として、親から子へ、子から孫へと受け継がれ、素朴で堅牢な工芸品へと発展してきました。
 その過程には、三島町が進めてきた生活工芸運動が大きく影響しています。昭和47年から町主催の展示会を行うなどの支援を続けてきたことで、地域住民に浸透してきました。
現在では100人を超える工人たちが取り組み、地域の文化と経済の一端を担っています。

特徴

 奥会津編み組細工には、ヒロロ細工・山ブドウ細工・マタタビ細工の3種類があります。
 ヒロロ細工は、ヒロロ(和名:ミヤマカンスゲ)を主な材料とし、手さげ籠等の製品が作られています。編み目が細かく、レース編みのような仕上がりが特徴で素朴さの中にも独自の繊細さがあります。
 山ブドウ細工は、強靭な山ブドウ蔓の皮を材料とし、手さげ籠等の製品が作られています。山ブドウの皮は使い込むほどにつやが出て素朴な魅力を増します。
 マタタビ細工は、マタタビ蔓を材料とし、米研ぎ笊、四つ目笊等主に炊事用具として用いられてきました。水切れが良いことに加え、水分を含むとしなやかになり手触りがよいのが特徴です。
 3種とも材料の採取から完成に至るまで全て手作業で行われています。今では手提げ籠などいろいろな工芸品の材料として使用されています。

産地PR・最近の取り組み、課題など

 高齢化により編み組細工従事者が減少傾向にあり、新たな後継者の育成を図る為、冬のものづくり教室の開催等による技術技法の指導行っている。
 また、山ブドウ蔓など原材料の減少・高齢化によって確保が困難な材料については、共同採取および、委託採取による安定した確保、提供を行っている。PRについては、HP・季刊紙等の掲載によるPRを行っている。 また、材料の特質を生かした他種目製品の開発に取り組んでいる。

指定年月日

平成15年9月10日