岩手県 南部鉄器の製法や工程について

製造工程

鉄瓶をつくるには、まず鉄瓶のデザインを考えることから始まり、次の説明のように実に数多くの工程を経て、最後に鉉を取り付けて完成するのです。


  1. 作図と木型について
  2.  作図に基づいて木型を作ります。
  3. 鋳型のできるまで
  4.  木型を手で回しながら鋳型を作っていきます。
  5. 紋様をつけ肌打ちをする
  6.  鋳型の内側に紋様を押したり鋳型の肌に肌打ちをします。
  7. 中子づくり
  8.  砂に埴汁を加えたものを、中子型に入れて作ります。
  9. 型の組み立て
  10.  鋳型に手で中子をはめ込み鋳型を組み立てます。
  11. 原料の鉄の溶解と鋳込み
  12.  鉄を溶解炉で溶解し、その溶解された鉄を鋳型に注ぎ込みます。
  13. 型出し
  14.  鋳型を外して、中の製品を取り出します。
  15. 金気止め
  16.  錆び防止のために、木炭炉の中で製品を焼きます。
  17. 研磨と着色
  18.  外面の酸化被膜を、針金ブラシ等でこすり、くご刷毛で、漆やおはぐろを塗ります。
  19. つるの取り付け
  20.  鉄びん本体へつるを取り付けます。

技術・技法

  1. 鋳型造りは、次の技術又は技法によること。
    1. 砂型であること。
    2. 溶湯と接する部分の鋳物砂には、「真土」を用いること。
    3. 鋳型の造型は、「挽き型」又は「込め型」によること。
    4. 「挽き型」による場合には、鋳型の表面に「紋様押し」又は「肌打ち」をすること。
    5. 鋳型の焼成又は乾燥(「肌焼き」を含む。)をすること。

  2. 鋳物の表面は、漆及び鉄しょうを用いて着色をすること。

  3. 料理用具として用いられるものにあっては、「金気止め」をすること。

原材料

  1. 鋳物の素材は、砂鉄又は鋳物用銑鉄とすること。
  2. 着色剤に用いる漆は、天然漆とすること。

産地組合の概要

◇組合名 岩手県南部鉄器協同組合連合会
◇所在地 〒020-0055 岩手県盛岡市繁字尾入野64-102 盛岡手づくり村内
◇TEL 019-689-2336
◇FAX 019-689-2337
◇ホームページ 盛岡:http://www.ginga.or.jp/~nanbu/
水沢:http://www.ginga.or.jp/~imono/
◇企業数 74事業所
◇従事者数 730名(推計)
◇年間生産額 約92億円(推計)
◇伝統工芸士 21名
◇主な製品 茶の湯釜、鉄びん、その他鉄器製品全般