宮城県 宮城伝統こけし

宮城県 宮城伝統こけし

産地

宮城県 仙台市、白石市、蔵王町(遠刈田)、七ヶ宿町、川崎町、松島町、大崎市(鳴子)

歴史

 今より1300年前、称徳天皇の時代(718年~770年)に、四種類の陀羅尼経を納める入れ物(塔婆)が作られました。
百万個も作られたことから、「百万塔」とも呼ばれたこの作品こそが、木地師が作った最古のこけしと言われています。
 その後、清和天皇の第一王子である惟喬親王(844年~897年)が、近江国愛知郡小椋谷にて、ろくろ挽きの技術を指導されました。 そこで技術を修得した木地師達は、東は関東・東北へ、西は四国・九州へと移り、木地屋の集落を形成して行きました。彼らは、更に各地の温泉街へも移って行きました。
 木地師達は、お盆やお椀などを作る一方で、男の子には「独楽(こま)」を、女の子には「きぼこ(こけし)」などの木地玩具を作ってあげました。その後、それらは子供の玩具から大人のコレクションへと変化していったのです。
 なお、現在のこけしの形が完成されたのは、今から283年前の享保年間頃であったと言われています。

特徴

 こけしは、最も簡略化された造形の美しさに加え、清楚にして可憐な姿は山村の自然に囲まれた素朴な工人の心を通じて表現した美しさであり、産地の独特の形・模様を通じて今日に受け継がれています。
 宮城県内には、「鳴子こけし」「作並こけし」「遠刈田こけし」「弥治郎こけし」「肘折こけし」の5つの伝統こけしがあり、系統作者により形・描彩がちがい特徴があります。

産地PR・最近の取り組み、課題など

 東北の山間地に生まれた伝統こけしは、大きく11の系統に分けられます。
次の世代へと継承されるうちに、それぞれの地域で特徴的な形や顔、胴模様が表れるようになってきました。 どれをとっても美しく、愛らしく、鑑賞者によって好みが分かれるのも、こけし鑑賞の楽しさのひとつと言えましょう。 そのうちの五系統(遠刈田系、弥治郎系、作並系、肘折系、鳴子系)が「宮城伝統こけし」として、国の伝統的工芸品に指定されました。
 宮城伝統こけし連合会は、遠刈田伝統こけし木地玩具協同組合、弥治郎こけし業協同組合、仙台地区伝統こけし工人組合、鳴子木地玩具協同組合という四地区の協同組合によって、産地の振興に努めているところです。
 課題は、後継者の育成です。育成指導を始め、体験教室などを通じてこけし作りに親しんでもらえるよう取り組んでいます

~イベント~
こけしまつり
全国のこけしを一堂に集めたこけしまつりやこけしコンクールを、各産地で毎年盛大に開催しており、あたたかなぬくもりのある「こけし」や「木地玩具」と出会うことができます。
◆全日本こけしコンクール(白石市)5/3~5/5
◆全国こけし祭り(大崎市鳴子温泉)9月第1土曜日・日曜日
◆全国伝統こけしろくろまつり(蔵王町遠刈田温泉)10月初旬

指定年月日

昭和56年6月22日