福島県 大堀相馬焼の製法や工程について

製造工程





この地区に窯業が発展した大きな原因として考えられることは、元禄の初めに「美森陶土」という良質の陶土が発見され、幾多の困難を克服しながら昭和の中期迄手作業による採掘作業が続けられ、窯元に供給してきたことです。
大堀相馬焼の大きな特徴とされる青磁釉の原料「砥山石」が発見され、青磁を初め、伝統釉薬として多彩に活用されてきました。

 大堀相馬焼は創業以来300年、成形方法は一途にろくろ成形を行い、焼成は登り窯を使用してきました。
昭和40年頃より近代的なガス窯に改良されましたが焼成は昔ながらの焼成方法を踏襲しています。しかし日進月歩の世の中にあって、頑なに昔の伝統にのみしがみついていることが、伝統を守ることにはならないと思います。
今時の流れに従い多様化している生活環境にマッチした作品の製作に励んでいる若手技術者が注目されます。
大堀相馬焼は昭和53年に伝統的工芸品としての指定を受け、以来、技術技法の継承と後継者の確保育成に励んでいます。

技術・技法

  1. 成形は、ろくろ成形、押形成形又は手ひねり成形によること。
  2. 素地の模様付けをする場合には、「鋲止め」、「泥塗り」、「海面」、「菊押し」、「花ぬき」、「二重」、櫛目、イッチン盛り、面とり、「さるぽ塗り」、はり付け、飛びかんな、布目又ははけ目によること。
  3. 釉掛けは、浸し掛け、流し掛け又は塗り掛けによること。この場合において、釉薬は、「青磁釉」、「白流釉」、「灰釉」又は「あめ釉」とすること。
  4. 絵付けをする場合には、手描きによること。

原材料

  1. 使用する陶土は、大堀粘土、鹿島粘土又はこれらと同等の材質を有するものとすること。
  2. 青磁釉に使用する陶石は、砥山石又はこれと同等の材質を有するものとすること。

産地組合の概要

◇組合名 大堀相馬焼協同組合
◇所在地 〒969-1513 福島県二本松市小沢字原115-25
◇TEL 0243-24-8812
◇FAX 0243-24-8813
◇ホームページ http://www.somayaki.or.jp/
◇企業数 20社
◇従事者数 60名
◇年間生産額 約3億4千万円
◇伝統工芸士 1名
◇主な製品 茶器類