身に覚えのないクレジットカードの利用請求
東北経済産業局
東北経済産業局 消費者相談室では、契約トラブルに関する消費者からの相談を受付けています。最近の相談の中で急増しているもの、勧誘方法に問題があるものなどについてお知らせします。
この件に限らず、「おかしい!」と思ったら、一人で悩まず、当局消費者相談室や最寄りの消費生活センターに相談してください。
事例
今回はクレジットカードの不正利用に関する相談事例を御紹介します。
クレジットカードの利用請求書が届き、内容を確認したところ、身に覚えのない利用でした。クレジットカード会社にすぐに連絡したところ、海外の航空会社で航空券等が購入されており、航空券に記載されていた搭乗者名が外国籍であることも確認されたことから、不正利用ということが比較的早く判明し、利用代金が口座から引き落とされることを事前に止めることができました。
しかし、一般的には、利用代金は一旦口座から引き落とされ、クレジットカード会社において不正利用の実態やカードが適正に管理されていたこと等が確認されてから、払い戻されることになります。
また、仮に、不正利用による請求であっても、口座の残高不足で引き落とされない場合には、「支払い出来なかった」という情報が一時的に株式会社シー・アイ・シー(注)に登録されます。そのため、その間は支払い能力が査定され、ローンを組むことができない可能性がある等の不都合が生じることにもなります。
また、クレジットカード会社への連絡が一定期間(詳細は規約等に記載されています)経過後になってしまうと、不正利用について支払いを拒むことが出来なくなるため、利用請求があったら、その都度内容を確認することが大切です。
- 株式会社シー・アイ・シー(割賦販売法・貸金業法指定信用情報機関)
消費者のクレジットやローン利用に関する信用情報の収集・管理・提供・開示を行い、消費者の支払い能力に応じた適正なクレジット契約の実現や、多重債務・自己破産の未然防止等の役割を担う機関
当局からのアドバイス
クレジットカードによる支払いが一般化し、複数枚のクレジットカードを所有されている方も少なくないと思います。今回の相談事例では、クレジットカードは自宅保管で、ここ数年使用していなかったにもかかわらず不正利用されており、なぜカード情報が漏洩したか経緯は分かっていません。
そのため、不要なクレジットカードは解約するとともに、対策としては、所有しているクレジットカードについて、
- 定期的に暗証番号を変更する等適切に管理する
- 利用請求書が届いたら、速やかに内容を確認する
- 不正利用が疑われる請求があった場合には、すぐにクレジットカード会社に連絡をする
等、適切な管理及び対応を心がけましょう。
- 東北経済産業局 消費者相談室
- 電話:022-261-3011
- 受付時間:10時~12時、13時~16時
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FAX:022-224-1466