令和4年度家電リサイクル施設見学会を開催しました
東北経済産業局
家電リサイクルの必要性と実態を学んでいただくために、例年開催している「家電リサイクル施設見学会」を、今年度は主に山形市周辺地域の一般消費者及び家電小売業者を対象として、2022年8月9日に福島県岩瀬郡鏡石町の株式会社釜屋 リサイクルセンターにおいて実施しました。
見学会参加者
一般消費者 11名
見学会当日の様子
参加者はJR山形駅東口に集合、そこからバスで出発し、車中、使用済み家電の排出方法について説明を受け株式会社釜屋 リサイクルセンターに到着しました。
株式会社釜屋 リサイクルセンターでは、家電リサイクルと自動車リサイクルを行っています。家電リサイクルと同時に自動車リサイクルの様子も見学することも可能であったため、本見学会において家電リサイクルと同時に自動車リサイクルの工程も見学しました。
まず、2階会議室から出て同じ棟にある自動車破砕現場を見学。大型の破砕機で車体を破砕し、エンジン、トランスミッション、ワイヤーハーネスなどを分別、ボディーをプレス機で圧縮して直方体にする工程を見学しました。
次に、工場建屋の外に出て、搬入されてきた使用済み家電の荷受け現場、手作業による解体、エアコンのフロンガス回収工程などを見学しました。作業員の手際よい解体作業と丁寧な仕事ぶりに見学者から「素晴らしい。細かなところまで丁寧に作業をしているのが分かった」などの感想が聞かれました。また、自動車のリサイクル工程についても、燃料タンクに残っているガソリンの処理作業やパーツの分別作業などを見学しました。
参加者からは「自宅で使用している洗濯機やエアコンなどは汚れがついています。リサイクル作業をする際、どの段階でそれらの汚れを取除くのか教えてください。」「使われなくなった家電を御社が購入して、リサイクルしたものをメーカーなどに販売しているのでしょうか。」といった質問があり、大いに理解を深めました。
工場内の見学の様子




参加者アンケートの結果
「もっと多くの市民が参加して、認識を高められるようPR 活動をするか、見学会の回数を増やしてはどうか。「2021 家電リサイクル年次報告書」を目にする機会がなかったので、もらえて良かった。」「山形では見ることができない施設を見学できてとても有意義だった。子供達も、使用できなくなった家電がどうリサイクルされるか、興味をもって見ていた。物を大切にすることにつながると思う。ありがとうございました。」などの感想がありました。
また、リサイクル料金については見学前には高いと感じる人が71.4%程度、適正と感じる人が28.6%程度でしたが、見学会後は適正と感じる人が85.7%程度、安いと感じる人が14.3%程度でした。
このようなことから、実際のリサイクルの工程を見学していただくことは、費用を含めたリサイクルへの理解を深めるため有意義であったものと考えております。
参考
- 東北経済産業局 資源エネルギー環境部 環境・リサイクル課
- 電話:022-221-4930(直通)
FAX:022-213-0757