令和5年度家電リサイクルプラント見学会を開催しました
東北経済産業局
家電リサイクルの仕組みについて理解を深めてもらうことを目的に、例年開催している「家電リサイクルプラント見学会」を、今年度は八戸市(エコツアー注)との共催で市立湊小学校4学年を対象として、2023年10月11日に東京鐵鋼株式会社八戸工場において実施しました。
- 市民の環境への関心を高めるため、八戸近郊の環境に配慮した事業活動を行っている工場や施設を見学するツアー。
見学会参加者
八戸市立湊小学校4学年23名、引率教員2名ほか
見学会当日の様子
参加者は湊小学校からバスで出発し、車中、八戸市から小型家電回収事業(小さな家電)について説明を受け東京鐵鋼株式会社八戸工場に到着しました。
東京鐵鋼株式会社八戸工場は、鉄スクラップを電気炉で溶解し棒鋼を製造している工場です。棒鋼を製造するための電気炉や圧延設備のほか、カーシュレッダー施設と自動車破砕ダストを炭化処理する廃プラ炭化施設などを所有し、製鋼と廃家電などのリサイクルを一貫して行える工場です。今回は家電リサイクルと同時に小型家電リサイクルの工程も見学しました。
まず、東京鐵鋼からなぜ家電リサイクルを行うのか、対象品目、工場の役割、リサイクル品回収物の内訳などについて分かりやすく説明をしていただきました。
続いて、2班に分かれて家電第一工場(手解体など)、再資源化工場(破砕、選別等)、シュレッダー工場、非鉄再選別工場を見学しました。
児童からは「家電ごみを処理するにあたって大変なことはありますか?」「処理がしにくい家電は何ですか?」「リサイクルされた家電は何に生まれ変わりますか?」といった質問があり、大いに理解を深めました。
事務所内の事前説明、工場内の見学の様子

事務所内の事前説明の様子

工場内の見学の様子

工場の見学の様子

工場内の見学の様子
児童アンケートの結果


自由意見として、「破砕機はミキサーと似ていて破砕機に鉄のものなどを入れると細かくなって出てくるということが分かりました。家電リサイクルのことをまたいっぱい学びたいです。家電を大切にしていこうと思いました。」「冷蔵庫の処理がわかりました。ケースを分別し、フロンを回収して破砕機に入れて磁石や風で分別することがわかりました。」「冷蔵庫などにたくさんの基板、銅線などの物が入っていて、それを外していてすごいと思いました。家電のリサイクルについてもっと知りたいです。」などの感想をいただきました。
本見学会を通じて、家電リサイクルの仕組みの理解が深まり、リサイクルへの興味や関心が高まった有意義な機会になったものと考えております。
参考
- 東北経済産業局 資源エネルギー環境部 環境・資源循環経済課
- 電話:022-221-4930(直通)