「放射光でデザインする、ものづくり企業の未来(放射光利活用による地域企業の課題解決・価値創造セミナー)」を開催しました
東北経済産業局
東北経済産業局は、全国のものづくり企業・公設試・地域大学等支援機関向けに、先端計測機器である放射光を活用し、具体の課題解決等に取り組んでいる地域企業・サポート機関の活動等を紹介するオンラインセミナーを開催しましたので、内容を報告します。
概要
実施日
2023年3月3日(金曜日)
実施方法
オンライン
内容
基調講演及びトークセッション
セミナー当日の様子
開会挨拶
- 東北経済産業局
局長 戸邉 千広
基調講演
地域企業のイノベーション戦略を支援するナノテラス(小さな世界企業を生み出すために)
講演では、2024年に運用開始を予定する、東北地域初の放射光施設「NanoTerasu(ナノテラス)」の概要に加え、地域企業での活用事例等を踏まえて、先端ツールへのアプローチや生み出される価値について説明が行われました。
- 一般財団法人光科学イノベーションセンター
理事長 高田 昌樹 氏
- 講演資料:地域企業のイノベーション戦略を支援するナノテラス
(PDF形式:8,799KB)

開会挨拶する戸邉局長

基調講演をする高田理事長
トークセッション
先行して放射光を活用した課題解決に取り組んでいる地域企業・サポート機関に御登壇いただき、トークセッションを開催しました。地域企業ならではの目線で、放射光利活用の経緯や得られた成果、今後への期待等お話いただきました。
セミナー開催後に実施したアンケートでは「経営者・支援者の目線で技術的な観点以外にも利用のメリットを知ることができた。」、「放射光そのものがわからなくても、利用イメージがつかめた。」、「利用する地域企業間のネットワーク構築にも期待」等、放射光利活用への高い関心がうかがえる御回答を多数いただきました。
登壇者
- 株式会社斉藤光学製作所
代表取締役社長 齊藤 大樹 氏 - 東成エレクトロビーム株式会社
代表取締役社長 上野 邦香 氏 - 山形県工業技術センター
機電技術部長 藤野 知樹 氏 - 東北大学国際放射光イノベーション・スマート研究センター
講師 真木 祥千子 氏
トークセッションでの発言例
- 地域企業だからこそ差別化が重要。経験則の可視化は重要なテーマであり、放射光等先端計測ツールの効果的な利活用は有効。
- 「見える」ことから新たなイノベーション創出のきっかけになることもある。放射光をどう使うかではなく、利用企業自身が研究開発型ものづくり企業としてどうありたいか、今後どうしたいかのビジョンを明確に検討・使用することが重要。地域発でチャレンジする企業のありたい姿を実現できるような環境をつくっていければ。
- 地域企業単独での利用は非常にハードルが高いが、公設試等の支援機関と気軽に相談できる関係を日頃から構築していくことで、放射光施設との橋渡しやアドバイスにつながり、ぐっとハードルは下がる。
トークセッションの様子

齊藤氏

上野氏

藤野氏

真木氏
- トークセッションの概要及び発表資料については後日掲載予定です。
参考
このページに関するお問合せ先
- 東北経済産業局 地域経済部 産業技術革新課
- 電話:022-221-4882(直通)