「半導体well-being」な街-研究会の発足について;稼げる街は、ずっと住みたい街へ
東北経済産業局
東北経済産業局は、東北地域が半導体関連企業の立地を契機とした「半導体well-being」な地域を目指すための幅広いアプローチ方策を検討するため、岩手県及び宮城県と共催し、東北地方整備局、東北運輸局、中小企業基盤整備機構東北本部等の協力を得て、『「半導体well-being」な街-研究会』を発足します。
目的
東北地域における半導体関連事業所の立地や増床にかかる投資については、数年先の主なものだけで約2兆円とされ、経済波及効果が期待されています。また、国及び自治体においては、誘致等の立地支援、人材不足に対する人材育成事業、半導体産業への理解を広める啓蒙事業等が各種展開されています。
一方、地域への裨益を考えた場合、定住促進、出生率向上なども重要な要素であり、それらの達成につながる取組も、今後必要になると思われます。
そこで、東北経済産業局は、岩手県及び宮城県と共催し、企業に「ここに立地して良かった」、人材に「ここで暮らしたい」と喚起させ得る環境やビジョンを用意するため、自治体における多様な施策や活動のヒントとなる取組を、他省庁・専門家から提供する場として『「半導体well-being(※)」な街-研究会』を設置します。
- 「well-being」…直訳すると「幸福」「健康」、本研究会では「暮らしやすさ、住みやすさ」「未来への希望」等を包含する概念としています。
研究会活動について
本研究会は主に半導体関連事業所が立地(近接)する自治体向けに各種専門家からの施策紹介、事例紹介を行う形で開催します。
活動イメージ
- 議論する分野、議題の類似性・近似性でカテゴライズし、研究・検討を行う。
- 研究会発足後、自治体に参加を呼びかけ。研究会のカテゴリーごとに自治体関係課室に出席いただき、産業担当課室には全カテゴリーに出席いただく。
- 最終的に各カテゴリーで認識された方向性をパッケージ化。内外に発信する。
研究会における4つの施策研究カテゴリー(案)
以下、4つの施策研究カテゴリーごとに専門家を招致し、事例・施策紹介の後、参加者で議論を行う。
- 「商業誘致」
内容:魅力ある商業施設を呼び込むための手法、誘致環境とは。先進事例にについて学ぶ。 - 「産業創出」
内容:半導体事業所立地を契機とした地域における新たな産業創出について、望むべきファンドの在り方、地元への理解促進手法等について学ぶ。 - 「都市計画」
内容:用途区域の工夫、居住誘導区域の在り方、及び地域の交通網(特に住民の「足」)について、行政機関からの事例紹介を基に学ぶ。 - 「DX・定住」
内容:地域の暮らしをより便利にするDX手法、移住定住策、特に女性向けの就労支援等について学ぶ。
参画機関
共催
東北経済産業局、岩手県、宮城県
講師
東北地方整備局、東北運輸局、独立行政法人中小企業基盤整備機構東北本部等
対象者
半導体関連工場の立地(近接)自治体
スケジュール
8月
研究会発足、自治体への参加呼びかけ
9月~1月
カテゴリーごとの研究会開催
2月
研究会成果取りまとめ
3月
研究会成果の公表
このページに関するお問合せ先
- 東北経済産業局 地域経済部 情報政策・半導体戦略室
- 電話:022-221-4895(直通)