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「令和5年度 東北地域リエゾンネットワーク会議」を開催しました

東北経済産業局

東北経済産業局は、東北地域における産学官連携の一層の推進を図ることを目的として、東北地域の大学・高等専門学校等の関係者が一同に会する「令和5年度 東北地域リエゾンネットワーク会議」を開催しましたので、内容を報告します。

目的

本会議は、平成10年度より継続的に開催しており、東北地域における大学等参加機関の日々の活動における取組や課題等を共有・意見交換し、産学連携・地域連携に従事している大学・高専等の関係者の組織を超えた相互交流の促進を図ることを目指しています。

概要

本年度の会議では、地域における「オープンイノベーションの促進」、更には、国のスタートアップ政策の推進等を背景として東北管内の大学等においても取組が活発化している「起業家教育・スタートアップ支援」をテーマとして、活発な情報交換、意見交換が行われました。

当局としては、本会議の参加者から寄せられた多くの御意見なども参考に、今後とも、東北地域の大学等の相互連携を通じたオープンイノベーションの促進、更には、大学発等の多様なスタートアップ創出に向けて、関係機関との連携も一層密に取組を加速してまいります。

 

開催日時

2023年11月6日(月曜日)
13時30分~17時00分

開催会場

東北経済産業局 会議室

参加者

46名(23機関)

内容

  1. 大学等参加機関からの情報提供
  2. 特別講演
    1. 「高専の起業家教育、スタートアップ支援について」
      国立大学法人熊本大学 熊本創生推進機構 特任教授/
      神山まるごと高等専門学校 准教授(アントレプレナーシップ担当) 入江 英也 氏
      • 佐世保高専や神山まるごと高専にて現在携わっておられる起業家教育やスタートアップ支援について、御自身の御経験や具体例も交えながら御講演いただきました。特に、高専教育は現場でも変化してきており、学生起業を目指す学生も増えていること、低学年に「アントレプレナーシップやイノベーションの大切さ」を伝えることで、チャレンジすることが当たり前の「空気感」「文化」が醸成されていくこと、チームで取り組むことで、心理的ハードルを下げる、といったこと等に触れていただき、参加機関からも、今後どのように取り組んでいくべきか、大変参考になった、疑問点が解消されたといった声が多く聞かれました。
    2. 「産学連携(オープンイノベーション)の促進について」
      国立大学法人東京工業大学 副学長(産学官連携担当)/
      オープンイノベーション機構 副機構長・教授 大嶋 洋一 氏
      • オープンイノベーションの定義・重要性から、産学官のネットワーク構築・維持発展活動の具体例も交えて御講演いただきました。特に、イノベーションとは、新しい価値に加えて、社会的に大きな変化を起こすことであり、技術は市場を生み出すための一つの手段でしかないこと、大学にとって研究開発を社会実装するためには、企業というパートナーが必須であること、更には、多様性をもった大学組織の特徴を活かし、異業種分野や大学同士の連携がお互いのギャップを埋める事に繋がるといった事に触れていただき、参加機関からも、是非、垣根を越えた効率的な連携を目指したいなど、大変参考になったという声が多く聞かれました。
  3. グループディスカッション(情報交換・意見交換)及び全体での意見交換
    1. テーマ 産学連携(オープンイノベーション)の推進
    2. テーマ 起業家教育、スタートアップの創出
      • 本年度は、上記の2つのテーマを掲げ、参加者を6グループに分けて、グループディスカッションを実施しました。各グループでは、それぞれの現場での取組に係る課題感の共有とともに、特別講演での講義から得られた取組のヒント、今後に向けてどんな取組が期待されるかなど、それぞれの参加機関の枠組みを超えて活発に御議論いただきました。また、各グループでのディスカッション終了後、各グループより、他のグループ参加者に向けて、議論の内容や提言内容などについて発表し、参加者全体で共有し総括致しました。参加者からは、参考に出来る部分は本学で実施する際に活用していきたいといった声や、東北での支援人材の育成が必要といった課題に対しては、支援人材を共有し連携を図るような仕組みが構築できないかといった声など、今後に向けたポジティブな声が多く寄せられました。
会議会場の様子

会議会場の様子

講師を交えたグループディスカッションの様子

講師を交えたグループディスカッションの様子

参考

このページに関するお問合せ先
東北経済産業局 地域経済部 産業技術革新課
電話:022-221-4882(直通)
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