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【宮城県】仙台牛・仙台黒毛和牛

【宮城県】仙台牛 【宮城県】仙台黒毛和牛

宮城県を代表する和牛です。枝肉取引規格で分けられますが、飼育管理の方法が共通なので、どちらも味わい深い上質な牛肉です。

登録情報

仙台牛 商標登録第5069502号

仙台黒毛和牛 商標登録第5069504号

権利者

全国農業協同組合連合会

商品の区分並びに指定商品

仙台牛 29類:宮城県産の牛肉

仙台黒毛和牛 29類:宮城県産の黒毛和種牛肉

出願日

仙台牛 2006年4月3日

仙台黒毛和牛 2006年5月9日

登録日

仙台牛 2007年8月10日

仙台黒毛和牛 2007年8月10日

連絡先

全国農業協同組合連合会 宮城県本部
畜産部生産販売課
(仙台牛銘柄推進協議会事務局)

住所:宮城県遠田郡美里町北浦字生地22-1

電話:0229-35-2720

仙台牛銘柄推進協議会ホームページ

商品の紹介

最高級黒毛和牛

仙台牛は、県内から年間およそ2万頭出荷される中でも、枝肉取引規格「A5」、「B5」のみ、わずか3割程度にとどまる厳しい基準をクリアした最高級黒毛和牛です。 一方、仙台黒毛和牛は枝肉取引規格、肉質等級が「3」以上に評価されたものですが、仙台牛に匹敵する味を持っています。

飼育管理と肥育技術が支える宮城の和牛

仙台牛も仙台黒毛和牛も歴史的には、昭和6年に県畜産試験場が肉質の向上を図るために兵庫県から種牛を導入したのが始まりです。しかし、現在の黒毛和牛生産の 土台になったのは、昭和49年に兵庫県から導入した「茂重波」号という優れた種牛でした。この種牛を基に4万頭もの子牛を生産し、枝肉上物率(5・4等級)70パーセントと いう成績を上げたことにより、肉質が大幅に改善されました。しかし、仙台牛の厳しい基準をクリアするためには、生産者の飼育管理と肥育技術によるところが大きく、出生から約30か月間、 まるでわが子を育てるように、健康や牛舎の管理に細心の注意を払って育てられます。

きれいな水と稲わらが肉質の決め手

高い肉質を作るためには、きれいな水と良質で豊富な稲わらが欠かせません。牧草ではなく稲わらを生産できます。また、いかに牛にストレスを与えずに健康管理に気をつけて 育てるかによっても肉質が変わってくるため、この管理が生産者の腕の見せ所です。
このような飼育管理の中で、5等級のみという高い格付けを得るように仙台牛は育てられ、やわらかい、風味ある美味しい霜降り肉が生まれるのです。仙台黒毛和牛も同じ飼育管理ですが、 最終的に枝肉取引規格によって決定されます。

「仙台牛」「仙台黒毛和牛」ブランド化の軌跡

昭和53年、生産肥育振興と銘柄確立、そして販路拡大を目指して「仙台牛銘柄推進協議会」が設立されました。松阪牛、神戸牛のような歴史あるブランド牛の陰に隠れた仙台牛の おいしいさをもっと知ってもらうため、県をあげてブランド化に向け、取り組む必要性があったからです。
平成19年には、「仙台牛」「仙台黒毛和牛」が地域団体商標として登録されました。現在では、他の銘柄牛と比べても高い価格で取引されています。
仙台牛銘柄推進協議会では、仙台牛の基準を、黒毛和種、登録農家による宮城県内での肥育、「A-5」及び「B-5」の規格であることなどとしています。一方、仙台黒毛和牛は仙台牛と同じ 基準ですが、日本食肉格付協会の肉質等級が3以上となっている点のみが異なります。
毎年、仙台牛生産登録農家及び仙台牛基幹産地農協の認定、さらに、年間出荷頭数12頭以上かつ仙台牛率が前年の55パーセント以上の農家を「生産優良農家」と認定し、品質の維持向上を 図っています。

全国で最高の味を御堪能いただけます

仙台牛の最高の味を知っていただくため、「仙台牛消費者交流会」や「仙台牛の日(10月9日)」を制定し、イベントを開催するなど、県内外でPRを行っています。
また、「仙台牛」「仙台黒毛和牛」販売指定店(小売店・提供店)は全国に広がっており、「仙台牛銘柄推進協議会」の公式ホームページから最寄り店を検索できるようになっています。 お近くの販売指定店でぜひ「仙台牛」「仙台黒毛和牛」を御賞味ください。

販売指定店(仙台牛銘柄推進協議会ホームページ)

 

文章引用:2017年2月発行 東北経済産業局知的財産室編「きらり!TOHOKU 地域ブランドコレクション」