【岩手県】江刺りんご

初セリで破格の高値がつくことで注目されているりんごです。色づきの良さと国のある味わいでも人気です。
登録情報
江刺りんご 商標登録第5106022号
権利者
岩手江刺農業協同組合
商品の区分並びに指定商品
第31類:岩手県奥州市江刺区(旧・江刺市)産のりんご
出願日
2007年6月29日
登録日
2008年1月18日
連絡先
岩手江刺農業協同組合
住所:奥州市江刺区岩谷堂字反町362番地1
電話:0197-35-0211
商品の紹介
甘さと酸味がほどよくマッチ
江刺りんごは昭和40年代後半に全国に先駆けて、樹高を抑える「わい化栽培」という技術を導入することで大きな産地となりました。色づきが良く、甘さと酸味がほどよくマッチした コクのある味わいが人気で、平成28年の初セリでは、一箱120万円(10キログラム)という高値を付けた驚きのりんごです。
わい化栽培の導入で大産地に
江刺りんごの栽培が始まったのは昭和2年頃とされています。バナナの輸入自由化の影響を受け、昭和43年頃からりんごの栽培面積は減少の一途をたどりました。そんな逆風が吹き荒れる中、
地元の若手経営者が中心になって、昭和48年に「わい化栽培」を全国に先駆けて導入することになり、成功させました。これにより、同じ面積にたくさんの樹を植えることができ、栽培管理も
しやすくなったことで収穫量アップにつながりました。
この成功から、一転、りんご栽培の大規模化にかじを切り、品質とロット確保の観点から10ヘクタール規模の生産組合を次々と設立していきました。
現在、生産されるりんごのすべてが「わい化栽培」となり、コクのある、食味の高いりんごが270ヘクタールという大きな面積で生産されています。
江刺4大ブランドの一角を担う
江刺地域は「江刺りんご」のほかに、「江刺金札米」「江刺牛」「江刺野菜」という3つの農作物に関するブランドがあり、江刺型複合農業を実践しています。
江刺で栽培されている品種は、ジョナゴールド、シナノゴールド、サンふじなど15品種以上にものぼります。各品種とも一流ブランドとして評価が高く、中でも主力品種の「サンふじ」は、
平成25年の初セリで一箱(10キログラム)100万円という破格の高値で取引され、全国から一躍注目されるようになりました。
また、江刺のオリジナル品種「紅ロマン」は8月中に出荷が可能な極早生品種で、真っ赤に色づき糖度と酸味のバランスの取れた食味の良さが近年注目を集めている品種です。
江刺りんごの生産者の中には、自らオリジナル品種の育成を手がけ、取得した商標が10以上になるような篤農家もおり、研究熱心な生産者に支えられて産地の今があります。
「江刺りんご」ブランド化への軌跡
江刺りんごは、市場の評価もさることながら、初セリでの高値もあり、知名度はある程度浸透していると言えます。一方で、個々の生産者が直接取引することも多くなり、品質のブレに対する
懸念や他産地のりんごが「江刺りんご」として販売される恐れが出てきました。そこで、地域団体商標を取得し、更なるブランド化を進めていくことになりました。今では、品質と信頼を旗印に、
江刺りんごは市場で安心して扱える商品として人気を博し、ギフト用としても定着しつつあります。
また、生産者に対する講習会など品質や商標についての指導を実施したり、JA江刺りんご部会が農協とブランド管理について常時協議するなど、様々な努力をしています。
りんごをかじりながら散策してみては
江刺りんごは、シーズンになると岩手県内のスーパーなどで購入できますが、江刺市内で生産される農産品などを販売するJA江刺公式ネットショップ「SUN market Esashi」でも入手可能です。
ここでは江刺りんごジュースなど加工品の購入も可能です。
江刺地域周辺は、世界遺産となった「平泉」やテレビの時代劇ロケで有名な「えさし藤原の郷」など観光資源も豊富です。りんごを片手に散策しながら東北ロマンに浸ってみてはいかがでしょうか?
SUN market Esashi(岩手江刺農業協同組合ホームページ)
 
文章引用:2017年2月発行 東北経済産業局知的財産室編「きらり!TOHOKU 地域ブランドコレクション」
東北地域ブランド総選挙に参加
2019年に特許庁及び東北経済産業局主催で開催された「東北地域ブランド総選挙」に、宮城学院女子大学の学生と岩手江刺農業協同組合が組んだチーム「江刺りんごハーベスト」が参加しました。 江刺りんごの魅力を学生が取材し、Instagramに投稿。投稿内容と取材により作成したビジネスプラン、決勝戦でのプレゼンテーションが評価されて優秀発掘賞を受賞しました。
 
学生目線の江刺りんごPRの様子は、下記のInstagramアカウントを御覧ください。
Instagramアカウント:esashiringo0902
※Instagramは、インスタグラム・リミテッド・ライアビリティ・カンパニーの商標または登録商標です。