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【岩手県】いわて短角和牛

【岩手】いわて短角和牛

赤身でヘルシーな低脂肪の肉質が近年注目、見直されてきています。

登録情報

いわて短角和牛 商標登録第5029320号

権利者

全国農業協同組合連合会

商品の区分並びに指定商品

29類:岩手県産の日本短角種の和牛肉(日本短角種に限る)

出願日

2006年7月19日

登録日

2007年3月2日

連絡先

いわて牛普及推進協議会

住所:岩手県盛岡市内丸10-1
岩手県農林水産部流通課内

電話:019-629-5735

いわて牛普及推進協議会ホームページ

商品の紹介

最近の赤身肉のブーム

いわて短角和牛は、赤べこの愛称で親しまれている南部牛とアメリカの牛を交配・改良して生まれた肉用牛です。最近の赤身肉のブームで、低脂肪肉として見直され 始めています。また、スローフード運動との絡ませた活動により、じわじわとグルメたちにも人気が出ています。

日本固有の肉用専用種として認定

もともと南部牛は、旧南部藩時代に沿岸と内陸を結ぶ「塩の道」で塩、鉄、海産物の物資輸送に使われていました。この南部牛は、重い荷物を運搬するだけに、丈夫で病気に強く、 自然放牧で交配も出産も人の手を借りることなく自然のままにできるという、管理に手が掛からない生体的な特徴がありました。これに明治4年、アメリカから輸入されたショートホーン種を 交配・改良したのを皮切りに、その後、幾度も改良が重ねられ、昭和32年に日本固有の肉用専用種「日本短角種」として認定されました。
その最大の特徴は、黒毛和種の毛色が真っ黒なのに対し、赤茶色をしていることで、地元では「赤べこ」の愛称で長年親しまれてきました。

「夏山冬里方式」で肥育

いわて短角和牛の肉質は低脂肪で赤身であることが最大の特徴です。この赤身には、旨味のもととなるグルタミン酸やイノシン酸がたっぷり含まれています。また、黒毛和牛では霜降り肉の 約4割が脂肪であるのに対し、いわて短角和牛の場合、脂肪は約1割と言われており、その低脂性からヘルシーな牛肉として、近年特に注目されています。このような肉質の特性は牛にとっても 健康な育て方によってできるものとも言えます。
育成期間は春から秋まで山で放牧し、冬になったら山から下げて里で育てる「夏山冬里方式」という方法で肥育しています。放牧中は牧草主体で運動量が多く、ストレスの少ないクリーンな 環境で育つため、美味しさ・安全性の両面から理想的な牛肉になるのです。

「いわて短角和牛」ブランド化の軌跡

いわて短角和牛は、昭和61年の1万9千頭あまりをピークとして、牛肉の輸入自由化による枝肉価格の大幅下落や生産者の高齢化、担い手不足の影響により、飼育頭数・生産量の 減少を招くこととなりました。
しかし昨今の赤身肉ブームの中、誰よりも肉のことを理解しているシェフを中心に、短角和牛の良さが再認識されるようになりました。
地域団体商標は、「いわて牛」とともに平成18年に出願、翌年、同時に登録されました。今後は、食の安全・安心に連携したスローフード活動の展開を絡ませて推進することで、「いわて短角和牛」の さらなるブランド化を目指していきます。

全国各地で味わえる「いわて短角和牛」

いわて牛普及推進協議会の公式ホームページで、取扱い推奨店を東北、関東、中部、近畿、海外の5つのエリアに分けて公開しています。 購入できる店舗と飲食店が紹介されていますので、各エリアで近くの取扱店舗を探し出すことができます。
是非とも、お近くの取扱い推奨店で、いわて短角和牛のヘルシーな赤身肉を御賞味ください。

いわて牛普及推進協議会ホームページ

取扱推奨店(いわて牛普及推進協議会ホームページ)

 

文章引用:2017年2月発行 東北経済産業局知的財産室編「きらり!TOHOKU 地域ブランドコレクション」