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【秋田県】秋田由利牛(あきたゆりぎゅう)

【秋田県】秋田由利牛

鳥海山の自然に育まれた黒毛和牛です。かわいい「ゆりべこちゃん」のキャラクターで知名度アップと販売促進にがんばっています。

登録情報

秋田由利牛 商標登録第5036905号

権利者

秋田しんせい農業協同組合

商品の区分並びに指定商品

第29類:秋田県由利本荘産の牛肉

出願日

2006年7月24日

登録日

2007年3月30日

連絡先

秋田しんせい農業協同組合

住所:由利本荘市荒町字塒台1-1

電話:0184-27-1661

秋田しんせい農業協同組合ホームページ

商品の紹介

サシまで美味しい

由利地域は鳥海山の麓に広がり、昔から質の良い黒毛和牛の子牛の産地であり、数々の和牛ブランドの子牛を全国に供給している。 地元で生産される「飼料米」を与えて肥育しているため、適度に引き締まった肉質と赤肉の中にきめ細やかな脂肪を持ち、サシまで美味しいのが特徴です。

秋田由利牛(秋田しんせい農業協同組合ホームページ)

鳥海高原の良質な牧草と米で育つ

由利地方は、秋田県内の黒毛和牛子牛の約4割を生産しており、そのうちの約7割が呼称を変えて県外へ出荷されていることからも、その繁殖技術の実力をうかがい知ることが出来ます。 鳥海高原は昼夜の温度差が大きく、鳥海山のミネラル分豊富な雪解け水で良質の牧草が育ちます。これをいかして、最初、昭和50年頃に一部の農家が「秋田錦牛」という銘柄で販売を始めましたが、 その後生産が減り、変わって県内の高級ブランド牛として「秋田由利牛」が生産・販売されるようになりました。

繁殖から肥育までの一貫体系

「秋田由利牛」はJA秋田しんせいの由利牛肥育部会員の飼育による黒毛和種で、あきた総合家畜市場に上場された子牛を素牛とすることを基本としています。枝肉等級は、上物といわれる5等級及び 4等級のものとし、3等級の場合は生後月例30か月以上のものとなっています。飼料米は、出荷6か月前から1日1キログラム以上与えていることがブランド要件となっています。
年間約2500頭もの子牛を出荷していますが、地域内で一貫して行うことができることが秋田由利牛の特徴であり産地としての強みです。

「秋田由利牛」ブランド化の軌跡

秋田県では牛肉を食べる文化が定着しておらず、鶏肉や豚肉を好んで食べる傾向が強かったせいか、出荷される子牛の7から8割が県外に流出していました。 そこで、平成13年から17年まで旧由利町で大安売りを行い、まず各家庭レベルでの普及を図ってきました。
その後、平成14年には東京の卸売者との契約を機に、都内の高級百貨店において「秋田由利牛」の銘柄で一定期間販売を行いました。しかし、ロットの少なさから 安定供給が困難になったことで販売戦略を見直し、平成19年に「秋田由利牛」として地域団体商標を取得し、まず、県内や地元での定着を図り、その後首都圏にも進出し、 コツコツと「秋田由利牛」の振興を図ってきました。
平成25年には、由利牛の魅力を効果的に全国へアピールするため、マスコットキャラクター「ゆりべこちゃん」がデビューし、PR効果を高めるべく活動しています。

由利牛を食べつくす

秋田由利牛振興協議会の公式サイトにおいて、取扱飲食店や精肉店など購入可能な店舗が紹介されています。市内のホテルをはじめ、レストランや道の駅などには、由利牛を 食べられるステーキやハンバーグ、カレー、すき焼きなどのメニューが用意されています。

秋田由利牛取扱指定店(秋田由利牛振興協議会ホームページ)

また、徐々に首都圏でも評価を得ており、フレンチ、イタリアンなどのレストランでも取り扱う店が増えているほか、秋田県のアンテナショップや県内のホテルでは、秋田由利牛をまるごと 味わいつくす会が「由利牛ディナー」と銘打ったイベント開催しています。
JA秋田しんせいのネット通販「MAMAKE」においても、ステーキ用からカレー、味噌漬けまで各種商品を購入できます。是非、由利自慢の味を御賞味ください。

MAMAKE(JAタウンホームページ)

 

文章引用:2017年2月発行 東北経済産業局知的財産室編「きらり!TOHOKU 地域ブランドコレクション」

東北地域ブランド総選挙に参加

2019年に特許庁及び東北経済産業局主催で開催された「東北地域ブランド総選挙」に、秋田大学の学生と秋田由利牛振興協議会が組んだ「チーム秋田由利牛」が参加しました。 秋田由利牛の魅力を学生が取材し、Instagramに投稿。投稿内容と取材により作成したビジネスプラン、決勝戦でのプレゼンテーションが評価されて優秀発展賞を受賞しました。