ホーム  > 支援情報  > 地域ブランド・地域団体商標  > TOHOKU地域ブランド  > 【秋田県】横手やきそば

【秋田県】横手やきそば

【秋田県】横手やきそば

横手市民に愛されていたご当地やきそばが、全国的に有名になりました。やきそばを楽しみながら、地域を盛り上げていこうという熱い気持ちが伝わってきます。

登録情報

横手やきそば 商標登録第5546212号

権利者

協同組合横手やきそば暖簾会

商品の区分並びに指定商品

第30類:秋田県横手市産のやきそばの麺,秋田県横手市産の調理済みやきそば

出願日

2009年7月7日

登録日

2012年12月28日

連絡先

協同組合横手やきそば暖簾会(商工観光部観光おもてなし課観光振興係)

住所:横手市駅前町1-10 よこてイースト内

電話:0182-32-2119

横手やきそば暖簾会ホームページ

商品の紹介

市民の一般的な食事

戦後、屋台のお好み焼き屋の新たなメニューとして誕生したやきそばが市内でブレイク。簡単に作れ、特別な調理器具も必要ないため、駄菓子屋や民家の軒先で販売され、子供のおやつから 市民の一般的な食事まで広く浸透しています。現在は、市民・行政・民間企業とファンが一体化し、楽しみながら「横手やきそば」を盛り上げるために活動しています。

お好み焼き屋台の新メニューから誕生

終戦直後、横手市で屋台のお好み焼き屋を営んでいた萩原安治氏が、お好み焼き用の鉄板を用いた新たなメニューを模索したことが始まりといわれています。単価が安いお好み焼きは当時の 子供たちの数少ないおやつでした。これに代わるメニューとして、市内の製麺業者とやきそば麺づくりの試行錯誤が繰り返され、昭和28年頃、現在の横手やきそばの麺が完成しました。
はじめは屋台で販売されていましたが、手頃な価格とおいしさで人気商品となり、100軒程のやきそば店が軒を連ねることになりました。このやきそばブームはやがて近隣町村にも広がり、 横手やきそばの地歩が固められてゆきました。

全国的に有名なご当地グルメに成長

「横手やきそば」は地元で製麺された太くて真っすぐなゆで麺を使用し、具は一般的にはキャベツ、豚ひき肉を使用します。そして、麺の上に半熟の目玉焼きを載せ、福神漬を添えることが定番です。 使用されるソースはウスターソースに各店オリジナルのだし入りソースが加えられ、辛みが抑えられてやわらかい味わいとなっています。
横手やきそばの名を全国区に押し上げたのは、「ご当地グルメでまちおこしの祭典!B-1グランプリ」でした。横手やきそばを応援しようと市民・行政・民間企業が一体となって活動する団体「横手 やきそばサンライ’S」が出展し、平成18年シルバーグランプリ、平成21年ゴールドグランプリを獲得しました。今では全国からファンが訪れるほどの有名なご当地グルメへと成長を遂げました。

「横手やきそば」ブランド化の軌跡

ご当地グルメブームに先立つ平成12年、やきそば好きの市職員が食べ歩きの生地をネットで紹介したことが、きっかけとなり、やきそばによる町おこしを担当する新たなセクションが市役所に設置されました。
翌年、やきそば提供店が中心となって「横手やきそば暖簾会」を設立。平成20年には地域団体商標申請を視野に入れ、協同組合化を実現しました。これは、知名度が上がるにつれて、「横手やきそば」と かけ離れた商品が現れ、ブランド価値が崩れるのではないかという懸念からでした。
近年は、大手ソース会社と「横手やきそば用のソース」やコンビニとコラボ商品を開発するほか、覆面審査員の調査で市内の店舗から四天王を決めるといったイベントのほか、「横手やきそばサンライ’S」による 地元小学校や農家との協力による横手やきそば用のキャベツや小麦の栽培、キャラクター「やきっピ」の作成など、市民やファンも一緒になって楽しめる活動を通して、ブランド化を盛り上げています。
また、事業者を対象に「横手やきそば道場」を開催し、横手やきそばや横手市の歴史、やきそばの作り方を学ぶことができる研修制度を設けています。試験の合格者には麺(免)許状の交付とのぼり旗が 配布され、パンフレットへ記載されます。

横手やきそば暖簾会ホームページ

食べるも良し、作るも良しの「横手やきそば」

横手市内には多くの提供店がその味を競っていますが、横手市観光協会オフィシャルショップ(かまくら館内)や秋田ふるさと村内の売店、秋田県内にスーパーやネット直販など、さまざまな場所で 手軽に横手やきそばが入手できます。

横手市観光協会ホームページ

 

文章引用:2017年2月発行 東北経済産業局知的財産室編「きらり!TOHOKU 地域ブランドコレクション」

東北地域ブランド総選挙に参加

2019年に特許庁及び東北経済産業局主催で開催された「東北地域ブランド総選挙」に、秋田大学の学生と協同組合横手やきそば暖簾会が組んだ「チーム横手やきそば」が参加しました。 横手やきそばの魅力を学生が取材し、Instagramに投稿。投稿内容と取材により作成したビジネスプラン、決勝戦でのプレゼンテーションが評価されて最優秀賞を受賞しました。