【福島県】土湯温泉(つちゆおんせん)

1400年を超える悠久の歴史と多種類の泉質を誇る福島の奥座敷。四季折々の花と清らかな水音が観光客を迎えます。
登録情報
土湯温泉 商標登録第5016614号
権利者
土湯温泉旅館事業協同組合
役務の区分並びに指定役務
第43類:福島県福島市土湯温泉町における温泉入浴施設を有する宿泊施設の提供
第44類:福島県福島市土湯温泉町における温泉入浴施設の提供
出願日
2006年5月15日
登録日
2007年1月12日
連絡先
土湯温泉旅館事業協同組合
住所:福島市土湯温泉町字上ノ町1番地
電話:024-595-2217
役務の紹介
聖徳太子ゆかりの湯
土湯温泉は、福島市の西方16キロメートルに位置し、JR福島駅西口からバスで約45分。車で東北自動車道福島西インターチェンジから約15分というアクセスに便利な場所に位置します。
「東北三大こけし発祥の地」として有名な土湯ですが、温泉も伝説に彩られており、仏教布教のためにその使者として東国に派遣された秦河勝(はたのかわかつ)が、旅の途中で病の床に
ついてしまったとき、聖徳太子が夢枕に立ち、「霊湯があるから、そこで湯治せよ」とお告げしたことから温泉が発見されたといわれ(他説あり)、いまでも温泉街を見下ろす場所に聖徳太子を
祀った「聖徳太子堂」があります。
豊かな温泉資源を利用したまちづくり
温泉は温泉街から約2キロメートル先にあり、約130度前後の温泉蒸気と温泉水が吹き上がっています。湧出する温泉は熱すぎるため、吾妻山麓の湧き水を加え、
約60から65度の温泉にしてから各旅館などに供給しています。温泉街には19軒の旅館があり(2020年4月現在)、四季折々の美しい景色と趣のある露天風呂、そして
趣向を凝らした料理を楽しむことができます。また、日帰りでも気軽に温泉に入れるように公衆浴場「こけし湯」と4か所の足湯があり、それぞれのニーズに合った
楽しみ方ができます。公衆浴場「中之湯」は2018年年4月にリニューアルオープンしました。
また、高温の温泉熱を活用したバイナリー発電(視察・体験ツアーあり)やエビの養殖、ミラクルフルーツの栽培など、温泉資源がまちづくりに大きく活かされています。
「土湯温泉」ブランド化の軌跡
土湯温泉では、地域のブランド化を進めるため、「温泉と荒川」、「森と水」をテーマにした「土湯温泉源泉体験ツアー」の旅行商品づくり、「平成の名水100選」にも
選ばれた清流「荒川」の湧水を利用した土湯温泉ブランド商品を道の駅「つちゆロードパーク」等で展開してゆきました。さらに、地域団体商標を取得し、大手企業も
巻き込みながら一緒に地域を盛り上げてゆくことになりました。
そんな中、東日本大震災が発生。原発事故の影響で観光客が減少しましたが、地元有志で町の復興と土湯温泉の地域ブランド再生計画を検討。これを具現化するために平成26年
「土湯温泉町地区まちづくり協議会」を設定しました。「こけし育む 健康・湯の里 土湯温泉」を基本コンセプトに、国・県・市と連携しながら、土湯温泉町の復興と将来に
向けた地域ブランド創生を目指し、にぎわい拠点づくりや景観修景整備等を進めています。さらに、旅館の若手後継者らによる「若旦那図鑑」や土湯こけしをモチーフとした
ゆるキャラ「きぼっこちゃん」など若者視点での地域ブランドづくりにも取り組んでいます。
豊かな自然に触れ、温泉を楽しむ
土湯温泉では、磐梯朝日国立公園の自然環境と古くから栄えた温泉地としての歴史や文化、そして地熱を利用したエコ温泉地として様々な取組を最大限に生かしながら、お客様に感動、喜び、体験、 思い出を提供できる温泉地づくりに取り組んでいます。旅の醍醐味を心ゆくまで味わうことができる土湯温泉に家族連れ、カップル、気の合う友人同士でお出かけください。
 
文章引用:2017年2月発行 東北経済産業局知的財産室編「きらり!TOHOKU 地域ブランドコレクション」