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【山形県】山形おきたま産デラウエア

【山形県】山形おきたま産デラウェア

種なしブドウとして有名なデラウエア。置賜地方は、日本を代表するデラウエアの産地として高品質なブドウを出荷しています。

登録情報

山形おきたま産デラウエア 商標登録第5086736号

権利者

山形おきたま農業協同組合

商品の区分並びに指定商品

第31類:山形県置賜地区産のデラウエア品種のぶどう

出願日

2006年5月10日

登録日

2007年10月26日

連絡先

山形おきたま農業協同組合

住所:山形県東置賜郡川西町大字上小松978-1

電話:0238-46-3111

山形おきたま農業協同組合ホームページ

商品の紹介

山形県のブドウ生産量は全国3位

山形県のブドウ生産量は全国3位、デラウエアは日本一の産地で、全国で約3割のシェアを占めています。置賜地域は盆地のため、特に夏の「昼の暑さ」と「夜風の冷たさによる夜」との気温差が 10度以上になることもあり、寒暖差の大きい気候がブドウの完熟度と甘みを助けるため、おいしいブドウを育てます。また、元来、置賜地域は排水・保水がともに良い土地で、成熟期の雨量が少ないため、 実割れがなく、高品質のブドウ栽培に最も適した理想的な土地です。

江戸時代までさかのぼるブドウ栽培の歴史

山形におけるブドウ栽培の先駆けは、江戸時代、現南陽市にある大洞鉱山が隆盛していた頃に苗木が植えられたのが始まりといわれています。金の採掘に来ていた甲州(山梨)の人足が、甲州と南陽の 条件が似ていることからブドウを植えた説と出羽三山で修行する修験者が持ち込んだという二つの説があります。
明治期になると山形県令の殖産計画により、置賜でブドウの試験栽培が実施されたことがきっかけとなり、ブドウ栽培が広がっていきました。大正時代には、米よりも高い値がついたという逸話も残っていて、 おそらくブドウ栽培は地域にとって期待の星だったに違いありません。
その後、時は流れて、昭和30年代後半に開発された「種なしブドウ」が支持され、身近なフルーツに成長したのです。

「山形おきたま産デラウエア」ブランド化の軌跡

置賜地方のブドウ生産は、昭和50年代後半の全盛期をピークに減少の一途をたどっており、近年の生産費高騰や高齢化、5月から7月の他樹種との労働力の競合などの要因により、デラウエアのみならず、 ブドウ全体の販売額も伸びていない状況です。そのため、消費者の目線に立ち、品質を重視して、土、樹、果実づくりに努力を惜しまず、安心して食べてもらえるよう、「おいしさ」「美しさ」「安全」に こだわった山形おきたま産デラウエアを旗印に日本一の評価を得られるブドウづくりをしていこうと取り組んでいます。
こうした中で、地域団体商標の登録を受けることで、広く「山形おきたま産デラウエア」を周知させることを目指しました。その結果、生産者の生産意欲が向上し、商談の場でもブランドとして付加価値が 高まるなどの効果が出ています。平成23年からは、デラウエアに続く新品種「シャインマスカット」が本格出荷になり、デラウエアとともに置賜ブランドとして地域の期待がかかっています。

ブドウ狩りやワイナリーを訪ねてみては

7月から9月の出荷シーズンには、広く市場に出回っており、スーパーや果物店、農協直売所などで入手可能です。JAでも販促ポスターを作成し、量販店や市場の協力を得て試食宣伝販売を実施したり、 東京や大阪の大消費地においてイベント等を開催しています。
現地には、生産者が運営する直売所でブドウ狩りができる農園もあります。また、置賜地域には県内のワイナリーの半分以上が集まっており、デラウエアもワインに加工されています。大手菓子メーカーと 共同開発した「山形グミおきたま産デラウエア」が販売され、大変人気を博しました。いろいろな形で楽しめる山形おきたま産デラウエアの味を御堪能ください。

ふるさと宅急便(山形おきたま農業協同組合ホームページ)

 

文章引用:2017年2月発行 東北経済産業局知的財産室編「きらり!TOHOKU 地域ブランドコレクション」