【山形県】米沢牛

明治時代、米沢に滞在していた英国人教師に見いだされたという逸話を持つ牛肉。その肉質の良さは多くの食通から支持されています。
登録情報
米沢牛 商標登録第5029824号
権利者
山形おきたま農業協同組合
商品の区分並びに指定商品
第29類:米沢産の牛肉
出願日
2006年4月1日
登録日
2007年3月2日
連絡先
米沢牛銘柄推進協議会(事務局:山形おきたま農業協同組合 畜産酪農課)
住所:山形県東置賜郡川西町大字上小松978-1
電話:0238-57-4794
商品の紹介
松坂・神戸と並ぶ3大和牛
松坂・神戸と並ぶ3大和牛として誇り高い米沢牛。米沢牛のおいしさをひとりの英国人が見いだしたことは意外と知られていません。明治4年(1871年)、上杉鷹山が開校した 米沢の興譲館中学に、英語教師として雇われた英国人貿易商のチャールズ・ヘンリー・ダラス氏が食べたのが「食用」としての米沢牛の始まりと言われています。あまりのおいしさに ダラス氏は任期を終えて米沢を離れる時に、一頭の牛を横浜に連れ帰ったほどでした。その後、明治30年代には横浜へ大量に米沢牛が出荷されるようになり、米沢牛の評判が広まってゆきました。
一頭一頭の丁寧な肥育管理から産まれる「米沢牛」
米沢牛は、山形県置賜地方の米沢牛銘柄推進協議会が認定した生産者により、登録された牛舎での飼育期間が最も長い黒毛和種の未経産雌牛であることなど、厳格な条件を全て
満たしたものしか認められていません。
生産者は生後9か月齢前後の子牛を出荷まできめ細やかな管理の下で肥育します。それぞれ牛の成育状態、血統、食事のスピードなどを見極めながら、資料の配合や給餌量を考えます。
このように一頭一頭に丁寧な管理を行いながら、霜降り肉が形成されるような飼育を行います。鮮やかな赤色でつやがあり、切断面のきめが細かく「サシ」が均一に入っている高品質な
牛肉の姿は、まさに芸術品のようです。
認められた枝肉には証明印が押印され、トレーサビリティー(生産履歴)のナンバーを表示した米沢牛の証明書が発行されます。
「米沢牛」ブランド化の軌跡
昭和60年頃から枝肉ブランドが高い評価を受けるようになる中、昭和63年に数人の米沢牛生産者が東京市場へ米沢牛を出荷しました。そのとき、他産地の枝肉はキロ2千円くらいでしたが、
米沢牛はその2倍の値段が付いたことで、その後流通を推進する動きが加速しました。
平成3年には牛肉の輸入自由化が始まりましたが、輸入牛を寄せ付けない高品質な肉質と積極的な市場参入、宣伝活動が相まって、高級ブランド牛肉として不動の地位を獲得しました。
その後も狂牛病や原発事故など逆風がありましたが、変わらない肉質と安全安心を保証するという生産者のプライドが高いブランド力を形づくっています。
このように圧倒的な知名度を持つ米沢牛ですが、地域団体商標の制度を利用して、さらに産地としてブランドを確立させようとする機運が高まり、平成19年に登録を受けました。また、近年、
農林水産省が推し進めている地理的表示(GI)にも登録され、米沢牛は地域の知的財産として国内外において保護されるようになっています。
最高の牛肉「米沢牛」を是非御賞味ください
米沢牛は、安心して消費者に肉を届けるために、指定店制度になっています。指定店には「指定店証」と「米沢牛販売指定店」と記された米沢牛の飾り駒が置いてあります。指定店と米沢牛を
食べることができる飲食店は米沢牛銘柄推進協議会のホームページで公開されています。
また、JR米沢駅では、米沢牛を使ったカルビ焼肉弁当や焼肉重弁当、牛めし弁当など、駅弁のラインナップがそろっています。観光で訪れた際には最高の牛肉をの味を是非御賞味ください。
米沢牛を扱う販売店・飲食店(米沢牛銘柄推進協議会ホームページ)
 
文章引用:2017年2月発行 東北経済産業局知的財産室編「きらり!TOHOKU 地域ブランドコレクション」
農林水産省「地理的表示(GI)」登録情報
米沢牛は、地域団体商標のほかに、農林水産省の「地理的表示(GI)」にも登録されています。
特定農林水産物等の名称
米沢牛 (ヨネザワギュウ)、YONEZAWAGYU
権利者
米沢牛銘柄推進協議会
特定農林水産物等の区分
第6類 生鮮肉類 牛肉
登録日及び登録番号
2017年3月3日 第26号
その他
特性等の詳細情報は、農林水産省のホームページを御覧ください。