【山形県】山形名物玉こんにゃく

山形を訪れると必ず目にする山形県民のソウルフード「玉こんにゃく」。県民にとっては、「芋煮」とともに、山形を代表するファストフードです。
登録情報
山形名物玉こんにゃく 商標登録第5564311号
権利者
山形県こんにゃく協同組合
商品の区分並びに指定商品
第29類:山形県内で製造・加工された玉こんにゃく
出願日
2009年4月7日
登録日
2013年3月8日
連絡先
山形県こんにゃく協同組合
住所:山形市南原町一丁目17番12号
電話:0237-86-2610
商品の紹介
山形県を代表するファストフード
お祭りやイベントにかかわらず、観光地など人が集まるところでは必ず販売されている山形県を代表するファストフードです。玉こんにゃくの ルーツは諸説あります。だんごの原材料が不足していた江戸時代、こんにゃくを丸く成型し醤油で煮て味付けし、だんごのかわりとして串に刺して 食べ始めたという説や、明治初期に考案されたものなど諸説ありますが、初市やお祭り、山寺や蔵王など県内各地の観光地で好評を博し、「山形名物」 として地域を確立しています。いまや山形の食文化にはなくてはならないソウルフードとなっています。こんにゃくに染みこんだ醤油の香りが食欲をそそります。
こんにゃく消費量日本一
山形県では、こんにゃくの原料であるこんにゃく芋はほとんど生産されていませんが、家庭1世帯あたりのこんにゃくの消費量は約10キログラムあります。
山形市内の家庭1世帯あたりのこんにゃくの消費量は、東京の2.4倍にもなります。その理由は、玉こんにゃくはもちろん、日本一の芋煮会でおなじみの里芋と
牛肉・こんにゃくなどで調理する「芋煮」の食文化が貢献しているためと思われます。2017年2月現在、県内には40社程のこんにゃくメーカーがあり、いずれも
玉こんにゃくを製造・販売しています。
玉こんにゃくの調理方法は、玉こんにゃくを入れた鍋に醤油だけを入れ、キツネ色程度に煮込むのが一般的です。店によっては隠し味としてスルメを入れるところもあり、
醤油で味漬けをしたシンプルな玉こんにゃくと、スルメでだしをとった玉こんにゃくの2種類が代表的なものとして知られています。食べるときには、カラシを付けてから
食べるのがスタンダードな食べ方です。
「山形名物玉こんにゃく」ブランド化の軌跡
近年、ネット上の通販サイト、さらには首都圏の量販店等において、「山形名物玉こんにゃく」との表示で販売されている製品の中に、大きさ・食感・弾力などが
山形産とは異なる規格の県外産が現れ、大変危惧されることになりました。
こうした状況を踏まえ、県外産製品の表示に対応する手段、そして、山形県こんにゃく協同組合として、先人達が築き上げてきた「山形名物玉こんにゃく」をブランド
として守り育てて行くという目的から、平成21年に地域団体商標の出願に至りました(平成25年登録)。
商標登録を踏まえ、組合ではこれからも消費者の期待を裏切ることがないよう、製品の品質管理にこだわりを持ちたいと決意を新たにしています。
いつでも、どこでも、玉こんにゃく
玉こんにゃくは、市内のスーパーやコンビニなどでも気軽に購入できるほか、県内には全国でも珍しいこんにゃく料理の専門店もあり、こんにゃくを使った懐石料理や
ステーキなど、創作料理を食べることができます。
また、各地のお祭りやイベントをはじめ、町内会の盆踊り、ビアガーデン、学園祭等、人が集まるところでは必ずと言っていいほど販売され、玉こんにゃくを煮る鍋から
食欲をそそる醤油の香りが漂っています。
県内の観光地・名所旧跡においては季節を問わず販売されており、山形のお土産としても好評です。毎年10月に川西町で開催される「全国玉こんにゃく選手権」では、
アツアツの煮込んだ玉こんにゃくを割り箸を使って一串に4個ずつ、1分間に何串刺せるかを競う山形ならではのイベントが開催されており、大いに盛り上がっています。
 
文章引用:2017年2月発行 東北経済産業局知的財産室編「きらり!TOHOKU 地域ブランドコレクション」