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【青森県】大間まぐろ

【青森県】大間まぐろ

日本を代表する高級マグロ。マグロ漁に賭ける漁師たちの姿は映画や小説にもなりました。

登録情報

大間まぐろ 商標登録第5051377号

権利者

大間漁業協同組合

商品の区分並びに指定商品

29類:青森県下北半島大間沖で漁獲されるまぐろ

出願日

2006年6月12日

登録日

2007年6月1日

連絡先

大間漁業協同組合

住所:青森県下北郡大間町大字大間字下手道59番地3

電話:0175-37-3117

大間町観光情報サイト「大間わいどアップ」

商品の紹介

高級マグロの代名詞

「大間まぐろ」と言えば、築地市場で1本1億円超えもあった高級マグロの代名詞。大間崎近海では「マグロの一本釣り」を行う漁師たちの熱い戦いが続いています。本州最北端に 位置する大間町は、津軽海峡を挟んで向かい側にある函館市まで約30キロというロケーションです。マグロ漁は明治時代から行われていましたが、昭和30年代になると、漁船の大型化と 漁具の進歩により盛んになりました。

マグロの魚影が消えたこともあった

大間のマグロは「一本釣り」という独特の漁法も相まって、報道や小説、そして映画にもなったことで、全国的に知名度が上がっていきました。
しかし、昭和50年代に入ると突然、魚影が消えてしまいます。海流や水温の変化の影響など様々な説が出ましたが、原因はいまだによく分かっていません。
魚影が戻ったのは平成5年。翌年には440キログラムの超大物が捕れ、再び大間のマグロ漁に活況が戻ってきました。以来、毎年100から300キログラムクラスのマグロが 水揚げされるようになり、平成8年には170トンの漁獲高を上げ、再びマグロの町として脚光を浴びるようになりました。平成25年の築地市場の初セリでは、222キログラムの マグロに1億5540万円の値が付き、史上最高値を更新したことは、今でも語り草になっています。

マグロと漁師のドラマのような一騎打ち!

大間で捕れるのはクロマグロ(別名ホンマグロ)。マグロの中では最も大型の種類です。水揚げされるマグロは平均100キログラム前後、漁獲シーズンは7月下旬から1月までです。
大間の代表的な一本釣りは、針の先に、イカなどの生餌や疑似餌を付けて海に投げ入れ、マグロがかかるのを待ちます。マグロがかかって、引き寄せたら、銛を急所のエラに突いてとどめを刺します。 引き揚げてからは、鮮度保持のための血抜き生締め作業を行います。暴れるマグロと漁師の一騎打ちは、ヘミングウェーの「老人と海」をほうふつとさせ、それ自体が手に汗を握るドラマと なっています。

「大間まぐろ」ブランド化の軌跡

「大間まぐろ」は、築地の初セリで高値を毎年のようにつけたことから、全国に知られるブランドとなり、地元には観光客が増えました。しかし、捕れたマグロは築地に 直送されるため、「大間に来てもマグロを食べられない」という声も。そこで町の有志が集まり、「大間活性化委員会(通称:やるど会)」が平成13年に結成されました。 「やるど会」は、大間で最高のマグロを食べてもらうイベント「大間超マグロ祭り」を開催。回を重ねるごとに盛り上がりを見せました。この間、大間漁協では、他産地との差別化を 図るために地域団体商標を出願。平成19年に登録されました。現在、漁協から出荷されるマグロの頬にはブランドの目印であるシールが必ず貼られています。
平成26年には「朝やげ夕やげ横やげ;大間超マグロ祭り」において、「大間まぐろの信頼を守り、生かし尽くす。そして、そのブランド力を拡散し雇用と産業を創出する。」という 目的の「大間・まぐろ町宣言」が高らかに宣言されました。

マグロの町で地元ならではの味を

「大間まぐろ」の多くが東京・築地市場に流れていることから、首都圏の高級寿司店などで食べることは可能ですが、リーズナブルに食べるのであれば、やはり現地が一番です。
「大間観光土産センター」では冷凍の赤身、トロ、中落ち等を購入できます。また、地方発送にも対応しています。さらに、マグロ丼や寿司で提供する飲食店が町内に何軒かあり、 マグロの町大間で地元ならではの味を十分堪能できます。

大間産本マグロが買える店「大間観光土産センター」ホームページ

 

文章引用:2017年2月発行 東北経済産業局知的財産室編「きらり!TOHOKU 地域ブランドコレクション」